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「悠!要!」
「翼」
翼は息を切らしながら悠と要の姿をしっかり見ると、膝に手をついて滴る汗を拭った。
「良かった…病院向かってたら、悠が病室にいないって連絡来て…。ほんとに…、良かった…」
「翼…、さん…」
呆然と呟いた悠に要は微笑むと悠を抱き上げて翼の前まで連れて行った。
その気配に気が付いた翼は安心したように笑って両手を広げる。
「悠」
「っ…!」
悠はそんな翼に一気に愛しさが込み上げてきてそのまま翼の胸に飛び込んで、また泣いた。
「ごめんなさい…!ごめんなさい…っ」
「いいの、いいんだよ、悠。…おかえり」
そう至極幸せそうに笑みを浮かべる翼の目にも、小さな涙が浮かんでいた。
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