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《那月》
いつも通り、朝一番に、学校に行き、鞄を置く。
「ちょっといいか?」
あ、珍し。
いつも呼ばれない人から呼ばれた!
「おはよう。」
頼まれたのは、次の授業の準備だった。
「昨日、頼まれてたんだ。
でも…俺は探し物しなくちゃならないから。」
頼めるか?」
「うん、いいよ。」
「頼むな!」
拝まれてしまう。
そんな事して貰わなくても!
返って焦ってしまった。
準備は思ったより大変で、時間一杯までかかった。
あ、鞄片付けなくちゃ。
教室まで近付くと、なんだか騒がしい。
なんだろ?
「荷物調べろよ!みんなの!」
クラスのボスが、みんなを見回して言う。
「待てよ!
大袈裟にしたくない。」
「でも、おまえの財布無くなったんだぞ?」
「うん…それはそうなんだけど。」
僕に頼んだ人が、困ってる。
探し物って、財布だったのか。
財布無いと困るよね。
「問答無用だ!調べる!」
大変な事になった…。
鞄をしまおうとすると、
「おい!便利屋!
おまえからだ!」
「え?」
ボスの手下が、鞄の中と、僕の机調べる。
何にも入ってないのに…?
「見つけたっ!!」
「あ!これ俺の財布!」
頼まれた人が叫ぶ。
え…?
え…?!
「おまえが犯人か!」
「ちょ…ちょっと待って?
僕…何も…。」
….…どういう事…?
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