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《那月》
………
守谷さん……足…速い。
遅れないように一生懸命ついて行くけど……
ダメだ、ついて行けてない。
なんだかクラクラする。
「那月、おまえ熱あるぞ?」
いきなり目の前に守谷さんが居て、びっくりした!
「え、大した事ないんです、大丈夫……」
「大丈夫な事あるか!」
え!え!!
守谷さんがおでこに手を当てた。
人がされるのを見た事あるけど、自分にしてもらったのは初めてだ!
「結構あるな。
具合悪いんだったら、さっさと言え!」
どうしよう!
怒らせた?!
「ごめんなさい!
ごめんなさい!大丈夫ですから!
大丈…」
「謝りながらふらつくな!」
「ひっ!!」
どうしよう!打たれる!
守谷さんは……打たなかった。
背を向けてしゃがむ?
「…あの……?」
「おんぶだよ!!さあ!!」
おんぶ……?!
「良いです!良いです!!自分で帰れます!」
「ふらついて何いってんだ!
怒るぞ?!」
もう怒ってるんじゃ……
「ぅわっ……!」
強引に僕を背中に負う。
「守谷さんっ…!」
「暴れんな、落ちる。
全く口だけは元気だな?!」
「う……すみません……。」
どうしよう!
おぶわれちゃった…….。
初めてだ。
小さな頃は最初のお手伝いさんに、おぶわれた事、あったかもしれないけど。
重くないかな?
それにこんな風にに長く人と触れ合った事、ない。
熱の所為……かな?
トクトク…….って動悸が凄い。
顔が火照る。
泣きそう。
守谷さん………
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