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#1
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…ここが僕の入学する学校か…
僕は佐久間隼人、ピチピチの高校1年生だ。
この度過酷な高校受験を終え、この春から高校生になった。
自宅から比較的近い、男子校に入学することになった。
頭の中で好きな声優さんに「入学おめでとう」と言ってもらうという妄想をしていると、突然背中を強く叩かれた。
「よ!隼人!相変わらず地味だな、お前は!一瞬気づかずに通り過ぎる所だったぜ!」
「………虎太郎か、何?」
「何?じゃねーよ!この俺様がわざわざ迎えに来てやったんだ!早く体育館いこーぜ!」
このうるさい俺様野郎は、僕の幼なじみで自称モテ男の臼井虎太郎だ。
家が隣同士で、親同士が同級生と言うこともあり、産まれた時から一緒に過ごしてきたようなものだ。
虎太郎の見た目はいい方だとおもう。
180cmの高身長で、キリッとした顔立ち。
なんとなんと、ファンクラブが出来てしまっているほどだ。
ただちょっとうるさいのと、声が僕好みじゃないのが、マイナス点だ。
一方の僕は、165cmの普通体型な上に顔も普通、どこにでも居そうな平凡くんだ。
「…わざわざ声かけてくれて恐縮だけど、あそこにいる女の子たちは放っておいていいの?あれ、虎太郎のファンクラブの人達でしょ?」
「あぁ?あれはいいんだよ、放っておけば。それより入学式始まるから早く行こうぜ。」
「…はいはい」
そして僕は運命の人と出会うその場所に足を踏み入れたのである。
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