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#9
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現在、佐久間隼人、斎藤慎也様に壁ドンをされております。
週末のこともあって少し怖かったが、勇気を出してこちらから声をかけた。
「し、慎也くん、な、なに?」
「…」
「し、慎也くん?」
「お前さ」
「っっっっ」
いつもと全然違う、いやあの時と同じトーンの声が聞こえて思わず強ばった。
「あいつと仲良いんだよな?」
「あ、あいつ…?」
「はっ、とぼけんな。臼井虎太郎だよ。」
「う、うん。お、幼なじみだし…。」
「あいつさ、本人は覚えてねぇみたいだけどよ、俺昔あいつに女盗られたんだよなぁ。上玉だったのによ。」
「は、はあ…。」
「だから今度はあいつの大切なお前を俺は奪ってやる。」
「へっ?」
そう言うといきなり慎也くんは唇を重ねてきて、濃厚なキスをしてきた。
──ちゅ、ぴちゅ、ちゅ…
「ん、んんんーーー」
「…(凝視)」
しばらく、いや正確な時間が分からなくなるほどキスをされて、とうとう僕は腰が抜けてしまった。
「っぷは!な、何するんだよ!!」
「はっ、この程度で腰抜けるか普通wwそんなんじゃお前一生童貞だなww」
「なっ!!」
「とにかくお前今日から俺の奴隷だから。拒否権ねぇから。拒否したら今日のキスのこと言いふらすからな。」
「っっっ」
「じゃあ、隼人。教室に戻ろうか。」
そう言って慎也くんは元の物腰柔らかい口調に戻ったと思ったらそのまま僕を放置して、1人で教室に戻ってしまった。
『い、意味わからない…』
僕は戸惑ったまましばらく動くことが出来なかった。
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