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ポジティブという名のネガティブ5
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「あ、風呂どうする?一緒に入る?」
「ゴホッ…!ケホッ…ケホッ…!はぁっ!?」
さすがにラーメン食ってる時に聞いたのはマズかったかと思いながらも、可愛い反応が見れて俺的には満足。
ただ一緒に風呂に入るか聞いただけなのに咽せて睨んでくるこの子は、本当に28歳なんだろうか。
まさか本当に童貞じゃないだろうな。
童貞で処女だったのに、初めての相手が俺っていうのは少し可哀想な気がするから童貞ではないと信じたい。
「1人で入る?」
顔を赤くしてこちらを睨んでいる兼近の背中を撫でながら、再度聞いてみる。
「りんたろーさんがどうしても俺と入りたいって言うなら入ってあげてもいいですよ!」
兼近は変なところで強がる時がある。
今がまさにそれだ。
「そう?じゃあ飯食ったら入るか」
恥ずかしいから嫌だと言えば、俺が馬鹿にするとでも思っているのだろう。
そういうところが可愛くて堪らない。
そんな兼近に触れたくなり、俺は兼近の頭を撫でる。
サラサラで綺麗なピンク色をした髪は、触り心地が最高で、タクシーの運転手もいない2人きりの今は撫で放題だ。
最近はヘアメイクさんが髪をセットしてくれることもあるけど、俺は何もセットしていないままが好きだなと改めて感じる。
「それ、楽しいですか?」
しばらく撫でていると、いつの間にかラーメンを食べ終えていた兼近が、目線を俺に向けて聞いてくる。
「ん?楽しいよ。嫌だった?」
嫌だったか聞いたものの、まだ離す気にはなれず撫でたり梳いたりを繰り返す。
「べつに嫌じゃないですけど、俺なんかの頭撫でて何がしたいのかなって思っただけです」
俺なんかねぇ…
「恋人には触れたいって思うもんじゃない?かねちも撫でる?俺の頭」
冗談半分でそう言えば、名残惜しさを感じつつも手を離し、代わりに兼近の肩に頭を乗せて撫でやすいようにする。
「くっ…ははっ…ほんと、何がしたいんですか」
兼近は笑いながらも俺の頭に触れ、さっき俺がしたみたいに撫でたり梳いたりしている。
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