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ポジティブという名のネガティブ12
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俺は今までどうやって相手をセックスに誘っていただろうか。
兼近が俺の髪を乾かしてくれている間に、どう誘うべきか考えているが全く思いつかない。
今までは本当になんとなくの流れだった気がする。
ホテル行けばもうそれが合図みたいなもんだし。
稀にホテル行ったのに拒否られることもあるけど…
家は家で、ノリでできちゃってたし。
だがノリでなんとなくできちゃうような兼近ではない。
仮にノリでいけたとしても、体だけだと思われるのが嫌だし、なにより大切に甘やかしながらしたい。
こんなに純粋で可愛い子と付き合えてんのに大切にしなかったらダメでしょ。
「りんたろーさん、こんな感じで大丈夫ですか?」
悶々としていると、どうやら髪を乾かし終わったらしい。
「うん、ありがとう」
ドライヤーを持ったままの兼近に、お礼を告げて頭を撫でる。
終わったって言うんじゃなくて、確認してくるあたりが最高に可愛い。
本当に何しても可愛いな。
もうストレートに言うしかない。
「兼近」
「はい…?」
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