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ポジティブという名のネガティブ18
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唇を離すと、ずっと目を閉じていた兼近と目が合う。
その瞬間兼近は一気に顔を紅潮させ再び目を閉じてしまった。
「ははっ…なんでまた目閉じるの?」
顔を赤くしながら目を閉じている兼近が可愛くて、思わず笑みが零れた。
それでもあんまり笑うとまた、馬鹿にしてるとか言い出しかねないのでなんとか堪える。
「だって、顔近い…」
そう言って兼近は、自分の顔を左腕で隠すように覆った。
え?
顔が近くて恥ずかしかっただけ?
今からもっと恥ずかしいことするのに?
なんなら俺ら今ゼロ距離だったよ?
え?
「かねち、腕退けて」
とりあえず兼近の顔が見たくて腕を退かそうとするが、兼近は頑なに退けようとしない。
「大樹」
兼近はたぶん、俺の声が好きなんだと思う。
今も名前を呼んだらピクッと反応した。
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