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ポジティブという名のネガティブ27
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目が覚めたら俺は1人ベッドの中にいて、パンツを履いていた。
記憶が途切れる前のことを思い出し、この状況に納得する。
りんたろーさんが履かせてくれたんだと思うと少し恥ずかしい。
それにしても、りんたろーさんに申し訳ないことしちゃったなぁ。
部屋をパッと見た限り、りんたろーさんの姿はどこにもないから、女の子を探しに行ったんだと思う。
なんて考えていたら不意に声がするから
「起きたの?まだ寝てていいよ」
俺はビックリしてその声の主を見つめる。
声の主って、りんたろーさんしかいないんだけど。
出掛けたと思っていたりんたろーさんは、どうやらシャワーを浴びていただけらしい。
あ、帰らないと。
りんたろーさんがインタビューの時に言っていた言葉を思い出し、帰ろうと服を探すけど洗濯に出したことに気付く。
それよりも先に謝って、今度こそ最後までした方がいいかな。
なんて、恋愛経験の浅い俺にこの状況は難しすぎる気がする。
「どした?」
俺が無言で見つめていたからか、りんたろーさんが側に来て頭を撫でてくれる。
こんな風に考えるなんて俺らしくない。
いや、俺らしいってなんだよ。
全部俺が考えてるんだから、それは全部俺らしいってことだろ。
は?
考えるの止めよ。
「起きたらりんたろーさん居なかったので、俺が最後まで出来なかったから女の子の所に行ったのかと思いました」
俺がそう言ったらりんたろーさんは目を丸くしてパチパチ瞬きすると、いきなり抱きしめられた。
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