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気まぐれな恋人3
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しばらくして口が離れた。
トロンとした目で満足そうに微笑み、俺の膝から下りた兼近はスマホゲームを始めた。
「え、かねち?」
俺は当然このままするもんだと思ってたんだけど、え?
しないの?
「………」
ん?
無視?
「かねち、するんじゃないの?」
俺が頭を撫でながら聞いてもゲームを続ける兼近。
そんなにゲームが楽しい!?
俺心折れちゃうんだけど…
なんて思ってたら
「大樹」
「え?」
「かねちじゃなくて大樹」
兼近は俺の方を見ることなく、ゲームしながらそう言った。
え?
かねちじゃなくて大樹って呼べと?
大樹じゃなくて、かねち呼びだったから無視してたってこと?
この子なんなの?
もしかして可愛さで俺を殺そうとしてる?
俺は堪らなくなり兼近を抱きしめた。
「ごめんね大樹、さっきまで仕事でかねち呼びしてたからつい」
抱きしめて頭を撫でながら言うと「うん」と短く返された。
ゲームしたまま。
ちょっとくらいこっち見てくれても良くない?
なんて思ったけど、大樹の頭を撫でるついでに髪を耳に掛けてみたら真っ赤だったので、ただただ可愛いだけだった。
愛おしさが増していく。
この日は一緒にお風呂も入ったのに結局してくれなくて、まぁゲームしてる姿もめちゃくちゃ可愛いから特に不満はないんだけど、あんな可愛いキスされてからのお預けだったからムラムラして全然寝れなかった。
その時抜けばスッキリ寝れたのかもしれないけど、1人でしたところで虚しいだけだし。
それに、ベッド抜け出そうとしたら兼近が俺の服掴んでんのよ!
それを解いてまでしようとは思わなくて、結局そのまま朝を迎えた俺でした。
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