アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
気まぐれな恋人4
-
だからといって毎回お預けをくらってるわけじゃないんだよ。
ついこの間だって、次の日の仕事が久々にお昼からで余裕があったから、兼近が俺の家に泊まりに来たんだけど…
「大樹?」
俺の膝の上に向かい合わせで座っている兼近は、特に何をするわけでもなくただギュッと抱きついてくるだけ。
呼びかけるが退く気はないらしいので、兼近の頭を撫でてこの状況を楽しむ。
EXITとしてメディアに出ている時は結構オラオラな兼近が、二人きりで家にいるとこんなにべったり甘えてくるんだから可愛くて堪らない。
俺たちはお互い、楽屋とか職場で必要以上にくっつくことはしないようにしている。
よく距離感バグってるとか言われるけど、あれは俺たちの中ではセーフ。
みんな仲良いとこ見れた方がいいと思うし。
ただどこにドッキリのカメラとか仕掛けられているか分からないので、頭撫でたりハグしたりはしない。
だから久々のハグではあるんだけど
「大樹くんー?」
こんなに甘えてくるのは珍しいので、何かあったのかと心配になりもう一度名前を呼んでみる。
すると小さな声で「えっちしたい…」と言われた。
こんなに可愛い恋人にこんな可愛いお誘いをされて断れるわけがない。
今すぐにでもベッドへ連れて行って抱きたい。
ただ、いくらいつもより時間が遅いとはいえ仕事はある。
しかも外ロケで結構遠くまで行く企画だった気がする。
辛いのは俺じゃなくて兼近なので、無責任なことはしたくない。
「俺もしたいけど、明日ロケだからなぁ…」
なので遠回しに今日は止めておこうと伝えると、断られるとは思っていなかったのか兼近がものすごく悲しそうな表情をした。
「えっ…りんたろーさんは俺としたくないですか?」
「いや、したいよ!したいけど、今日して明日辛いのは大樹だよ?」
「俺もしたくて、りんたろーさんもしたいなら良いじゃん!ね…?」
兼近は自分の容姿の良さに自覚がない。
ただ周りが「カッコイイ」とか「可愛い」って言うから、喜んでもらおうとして需要のある立ち居振る舞いをしているだけ。
つまり、自分がどんな表情でどんなことをすれば俺を落とせるかっていうのを兼近は知っていて、今それをフルに活用した表情をされている。
非常にまずい。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
34 / 55