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風呂の準備を終えて寝室へ戻ると、俺のスペースを空けて待っていてくれたらしい兼近が少し頭を上げた。
一瞬不思議に思ったがなんとなく意図が分かり、目の前の恋人が可愛くて愛おしくて堪らなくなる。
「お待たせ」
空けられたスペースに入り、兼近の頭の下へ左腕を入れる。
すると満足そうに微笑みながら、コロンと体勢を変えて俺の胸に顔を埋めてきた。
「眠い?」
頭を撫でながら問い掛けると無言で首を左右に振られる。
「りんたろーさん」
「ん?」
「好き」
俺の胸からチラッと顔を上げてこちらを見つめながら言う兼近に、色々な意味で驚いてしまい上手く反応出来ない。
「りんたろーさん?」
「ごめん、嬉し過ぎてビックリした。俺も好きだよ。愛してる」
自分からは滅多に言葉にしない兼近が、こんな風に言ってくれるなんて嬉しいに決まっている。
自分から言ったくせに、俺の言葉には照れて頬を紅く染めているのがまた可愛い。
「りんたろーさん」
「ん?」
「もう1回したい…って言ったらどうします?」
今度は胸に顔を伏せたまま名前を呼ばれ、続いた言葉に耳を疑う。
「え?もう1回?何を?」
俺にとってこの言葉は純粋な疑問が咄嗟に出ただけだけど、兼近は俺が意地悪していると思ったらしく恨めしそうに睨まれた。
上目遣いになってて微塵も怖くないけど。
だって、あの兼近よ?
そりゃあ最近は兼近から誘ってくれることもあるけど、兼近が2回目?
可愛い。
俺の恋人が可愛過ぎて頭バグりそう……
「ちゃんと言わなきゃしてくれない?」
俺が何も言えずにいたからだろう。
先程睨んできた時とは打って変わり、また俺の胸に顔を伏せた兼近がギリギリ聞こえるくらいの声で言ってきた。
そんな感じでこられたら意地悪したくなるけど、それよりもやっぱり甘やかしたい気持ちが上回ってくる。
「ごめんごめん!そうじゃなくて、まさか大樹から2回目がしたいって言われると思わなかったからビックリしたの。後、俺が思ってることと大樹が言ってる言葉の意味は合ってるかなって考えてた」
「合ってる…と思う……あ、でも、りんたろーさんはしたくない?」
「したい」
「即答?」
笑いながらそう言う兼近は本当に可愛くて、
本当に可愛い。
すごく可愛い。
乗り気じゃなかったとしても、こんな可愛い恋人を目の前にしたら一瞬でしたくなる。
「本当にいいの?体辛くない?」
「うん、大丈夫……」
自分から誘ってきたくせに今更恥ずかしくなったらしい。
俺から目線を逸らし頬を紅く染めている。
「キツくなったら言うんだよ?」
笑みを浮かべて首を縦に振る兼近の頭を撫で、そのまま深く口付けた。
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