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読書2
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「りんたろーさーん」
「好き…愛してる……」
やっと言葉を返してくれるようになったかと思えば、こればっかり。
まぁ良いんだけどさ、いつものりんたろーさんと違って可愛いし。
いつもは俺の方が甘えること多いし。
いや、別に甘えてねぇ。
「感想は沢山あるし、兼近に伝えたい気持ちも沢山あるっ……でも、1番は、生きててっ…くれて、良かったっ……俺と出会って、くれて、ありがとうっ……」
気持ちが落ち着いたのかと思えば、グズグズと泣きながら紡がれる言葉。
思わず笑ってしまう。
ほんと、涙腺バグってる。
でも……
「俺もです。りんたろーさんと出会えて良かった」
慣れない言葉を口にするのは恥ずかしい。
ただ、りんたろーさんがいつも先に伝えてくれるから、俺も素直に伝えてみたら、更に涙を溢すりんたろーさんにまた笑ってしまう。
「泣き過ぎだろ!」
「だって…その時々のっ…大樹の気持ちがっ…すごく伝わってきてっ……」
ついさっきまで抱きしめられていたのに、いつの間にか俺がりんたろーさんの頭を抱きしめていた。
可愛い。
りんたろーさんはいつもこんな気持ちで俺の頭を撫でてくれてるのかなぁなんて、恥ずかしいことを考えながらりんたろーさんの頭を撫でる。
「ファンの子は読み終わった後どうやってこういう気持ちを処理してるんだろう……」
その気持ちはよく分からないから何とも言えないけど、Twitterや色んなサイトで感想を見られるから嬉しい。
ファンの子はTwitterのアイコンとかでも分かるけど、りんたろーさん同様、泣いてる子は少なくないみたいだ。
「抱きしめて離したくない……」
「はいはい、どこにも行かないから」
「俺どの媒体でも『むき出し』の感想言えない気がする」
「別に無理して言う必要ないじゃないですか」
「そっか、そうだね……」
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