アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
読書3
-
「質問きてますよ!りんたろーさんに『むき出し』の感想聞きたいです!」
「あっははは…」
「もう読んだべ!」
「むき出し読みました」
「今日、泣かなかったですね」
ドライヤーを終えて片付けていると、兼近がニヤニヤしながら言ってきた。
SNSでよく聞かれていたけど、言えなかった感想を少しだけ今日の収録で言えた。
「ちょっとありきたり過ぎたかな」
「そんなことないと思いますよ。感想は人それぞれですし。それになにより、俺はりんたろーさんが感じたことを既にしっかりと伝えてもらってるんで、今日のも聞けて嬉しかったっすよ」
そう言って兼近は微笑んだ。
「可愛い」
「は?」
思わず口から出ていた俺の言葉に、兼近の眉間に皺が寄る。
でも怒っているわけじゃなさそうで、いつもの照れ隠しだ。
「好きだなぁって言っただけ!愛してる」
「お、俺も、愛してる……」
眉間に皺を寄せて隠していた照れはどこへやら、耳まで赤く染めて気持ちを伝えてくれる目の前の可愛い恋人を、俺は堪らずに抱きしめた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
55 / 55