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悲しみに満ちた目でこっちを見てくるあいつを見て体がゾクゾクとする。
なんで、どうしてって目が、逸らすこともできるのに悲しみながらもこっちを見てくるあいつがたまらなく愛おしくなった。
「ごめん、もう帰る。」
俺の腕にくっついていた名前も知らない女を振りほどいてあいつのところに行った。
あいつは俺が気付いていたことに気づいたのか逃げようとした。
どこに逃げようとしてるんだ。
同じ家に住んでるし、友達も親も近くには住んでないだろ。
俺から逃げたくなるぐらい傷ついてるのか。
あいつがさらに悲しんでるのを想像してゾクゾクした。
俺が気づかなかったら家で独り悲しんでいたのか。
俺が女と何をしてるか想像しながら暗く冷たい部屋で独り。
あーもう我慢できない。
前を走るあいつの腕を取り顔を俺に向けさせると今にも涙がこぼれ落ちそうだった。
その涙が落ちるの見た瞬間俺の理性の糸が切れた。
気づいたら俺達の家のベッドで隣には全身にあとを散らし頬に涙のあとをつけた愛おしい存在が眠っていた。
全身の疲れと部屋のすみに積み上げられたシーツやタオルに行為の激しさを知ることができた。
無理させたな。
すやすや眠っているのを起こさないように頭を撫でると嬉しそうに微笑みながら擦り寄ってきた。
あんなことしたのにまだ俺によってきてくれるのか。
俺もお前も罪なやつにつかまったな。
1ミリでも離れることを許さない。
そんな気持ちで抱きしめながら幸せな微睡みに身を委ねた。
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悲しんでるあなたを愛する
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