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お部屋
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「にゃーん。」
1匹の白い猫がドアを開けると待ち構えていた。
すぐさまオレの匂いを嗅ぎに来た。
「ミルク、ただいま。こらこら、そんなにスリスリしちゃだめだよ。二階堂さん、ごめんなさい。服に毛がついちゃう。」
「平気ですよ。さっきまで猫カフェ行ってたくらいだし。」
「そっか。ミルク、やっぱり二階堂さんのこと好きみたい。」
「きれいな子ですね。ミルク?」
「白いからミルクって安易ですけど…。」
「名前も可愛いね。」
「にゃーん。」
「わ、すんごい甘えた声出してる〜。」
お腹を出してころころとアピールしてきたから、撫でてやると気持ちよさそうに喉を鳴らし始めた。
「猫カフェの子たちより人懐っこいね。」
「普段はこんなんじゃないんだけど。2匹とも人見知りなんです。郵便屋さんが来ただけで、隠れちゃう。」
「へぇ。信じられない。」
「にゃん。」
撫でるのを辞めたら注意された。
「あはっ。手を止めるなって言ってる。」
「抱いてもいい?」
「え?あ、はい。」
何故か照れる立花さん。
照れ笑いしながら、ミルクとオレの様子を見つめている。
「いいな、ミルク。」
「ん?」
「二階堂さんに抱っこしてもらえて。」
「へ?」
「ふふっ。冗談ですよ。どうぞ上がってください。」
思わず間抜けな声が出てしまった。
綺麗に掃除されたおしゃれな部屋。
インテリア雑誌みたいな部屋でビビった。
何、この部屋。
猫のためのタワーみたいなのとか、ふかふかクッションとかもある。
高そうなソファーに、なんか立派な観葉植物…。
奥は書斎か。
「どうぞ、座ってください。」
座り心地も抜群のソファー。
身体が沈む。
立花さんは、ただの美人サラリーマンではなく、相当なやり手なのではないか?
部屋も高級感溢れている。
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