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初対面
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「初めましてぇ〜。シンジくん。」
いきなり名前呼びしてきた…。
どこがツバキに似てるんだ?
顔もスタイルも性格もどこも似ていないではないか。
化粧も香水もキツい…。
予想以上に強烈な姉だが、オレよりも猫たちに食いついていた。
たしかにチョコもミルクも可愛い。
ボタンに向かって腹を見せたり、可愛い仕草で誘ったり…これは、メロメロになるだろう。
可愛く上目遣い攻撃を仕掛け、ボタンは撃沈した。
ツバキとオレたちを放置して、猫に夢中。
「はぁ、ホント可愛い。この子たち、素敵すぎぃ。」
二匹を抱っこして、満面の笑みのボタン。
笑うと少しツバキに似ている気がする。
たわわに実った胸に挟まった二匹は、無抵抗に抱っこされている。
こいつら、ぬいぐるみみたいに抱っこされるんだよな。
たしかにそれされたらキュンとする。
信頼されている気になるし、なんだか守ってやりたいとさえ思えてくる。
「ねぇ、ツバキ。この子たちも欲しい。」
「え?姉さん?!」
「二匹いるんだから、一匹ちょうだい?」
「いいわけないだろ。ツバキの姉のくせに、性格最悪だな。」
「なっ!」
「にゃ〜。」
「ごめんねぇ?ミルクちゃ〜ん。お姉さんのおうち来たいよねぇ?」
「んにゃにゃ。」
「え、嫌なの?」
「にゃっ。」
「うそっ!」
「あはは!ほらなっ!性格悪いの分かってんだって。ツバキと全然違う。」
「ムカつく!ツッくん!なんでこんな男と付き合ってんの?!お姉ちゃん、納得いかない。こんなヤツ、見た目だけじゃん!」
「…姉さん…シンジさん…、喧嘩しないで…ください…。」
オロオロとするツバキ。
喧嘩なんかしたことないんだろうなぁ。
「すまん。ツバキ。こういうわがままな女は嫌いなんだ。お前の姉でも、仲良くできそうにない。」
「シンジさん…。」
目に涙を溜めるツバキ。
「ツ、ツバキ?!ごめん!仲良くするから、泣くな!」
思わずツバキを抱き締める。
「…シンジさんが姉さんに取られるのは、嫌だけど、喧嘩ばかりも…嫌です…。」
オレの胸にスリスリしてくるツバキ。
もしかして、オレの胸の中の愛おしいコイツが一番わがままなのでは?
「シンジ!わがままな女は、嫌いなんじゃないの?!」
いきなり呼び捨てか、このクソ女。
「は?ツバキのわがままは、なんでも聞くし!」
「会いたいとか言われて、店休みにして、レンタカー借りるバカ男なんかに用は無いわ!ちょっとイケメンで、いい身体してて、仕事も順調そうで、エッチも上手そうだけど、興味ないし!」
「何、お前、褒めてんの?」
「褒めてないし!」
「ついでに、アンタの大好きな猫たちに超懐かれてるから。チョコミルク、来い。」
「「にゃぁ〜。」」
二匹が駆け寄ってくる。
オレの肩の上に乗り、スリスリしてきた。
「ますますムカつくわ!」
顔を真っ赤にして怒っている。
顔はツバキと同じだから、なんか面白い。
ツバキが怒るとこんな顔になんのか?
多分怒らないで泣くんだろうけど。
ちょっと新鮮。
ツバキを胸の中に抱き締め、猫たちを肩に乗せた状態で、「そろそろ帰ったら?」と一言を放つ。
「腹立つ!ツッくん!アタシ、コイツ嫌い!」
「姉さん…。」
ベーッと舌を出してきた。
絶対ツバキがしない表情すぎて、思わず笑ってしまった。
「なっ!なんなのアンタ!」
「ツバキ、この人、お前の姉なのに、幼すぎだな。」
「姉さんは、立派な女性だよ。今はちょっと冷静じゃないだけで…。」
「へぇ。興味ないけど。」
「シンジさん…。」
「はいはい。仲良くしなきゃな。ごめんな。ボタンさん。」
ツバキから離れて、ボタンのところに行き、顔を覗き込む。
「悪かったよ。許してくれ。」
ジッと目を見て、謝る。
「言いすぎた。ごめん。」
「…っ!」
目を見開いて、さらに真っ赤になるボタン。
ツバキのこんな顔、見たことないから、笑いそうになるが、我慢する。
コイツ、超分かりやすいわ。
「仲良くしようぜ。ツバキを必ず幸せにする。アンタとも仲良くしたい。」
ツバキのためだけど。
「シンジさん…。」
「ん?」
オレの服の裾を引っ張ってくるツバキ。
「あんまり姉さんのこと、見つめちゃ嫌…。」
「?!」
何それ?
ヤキモチ?!
可愛いすぎ!
思わずギュッと抱き締める。
「シンジさん?!」
「いきなり可愛いことすんな。ビビるわ。」
「姉さん…真っ赤になって照れてるのなんて、初めて見ました。シンジさんのこと、好きになっちゃったら、困るもん。」
「なるわけないし!好きになんか、なるわけないし!」
真っ赤っかのままデカい声でなんか言ってきた。
見た目が同じなのに、何故こんなにも萌えないんだろう。
ツバキがツンデレだったら…可愛い。うん。可愛いわ。
確実に可愛い。
抱き潰すの確定。
逆に、ボタンが、ツバキのように素直だとしたら…?
ん?どこに萌える要素があるんだ。
…何が違う?
女だということくらいか?
いや、ツバキが女だったら?
うん、抱く。
普通に抱くわ。
わかんねぇけど、見た目じゃなく、ヒトとしてツバキを愛してるんだな。
性的にも。
「姉さん…。」
「ツッくん…。」
ジッと見つめ合う二人。
「シンジさんもチョコもミルクも譲れないの。ごめんなさい…。姉さんのことは、大好きだし、とても大切。愛しているよ。」
「ツッくん。お姉ちゃんもツッくんが大好き!いつも何でも欲しがってごめんね…。ツッくんが羨ましかったの。控えめなくせに、全てをもっていたから。」
「姉さんに敵わないよ。」
「嘘。いつもアタシより出来てたじゃない。勉強も運動も。」
「それは、姉さんの教え方が上手だから。」
「そうやってアタシを気持ちよくしてくるから、ついつい騙されてたのよ。」
「え?」
「アンタは、いつも美味しいとこをもってくのよね。アタシより先に嫁に行きそうだし。」
「お嫁に行くわけでは…。」
「え?違うの?」
「パートナーとして生涯共に生きる覚悟はあるけど、お嫁さんになるわけではないよ。」
「違うのか?ツバキ。」
「え?シンジさん?」
「ババアには、今度嫁を連れてくって言ってあるけど。」
「へ?」
「姉貴の前で言うのもなんだけど、お前を孕ますつもりだし。」
「「えぇ?!」」
同じリアクション。
ウケる。
双子みたい。
まぁ、可愛いのはツバキだけだが。
「は、孕ますって…アンタ、本気で言ってんの?バカじゃないの?!アタシならまだしも、ツバキは妊娠なんて出来ないのよ!たしかに、そこらへんの女より美しいのは認めるけど。アタシに似て、美人だから。でも、アタシにはあるけど、ツバキには子宮がないのよ。」
「うるせぇな。ツバキの性別くらい分かってる。」
「じゃあ、何言ってんのよ。気でも狂ってんの?」
「狂ってねぇし。」
「ツッくん、アンタの彼氏、変よ?」
「…姉さん…。ボクもシンジさんとの赤ちゃんが欲しいとは思っています。出来ないのは分かっているけど…彼と結婚だってしたい!今はパートナーになるのが精一杯なんだ…。」
「ごめんなさい!ツバキ!お姉ちゃん、酷いこと言った!」
「ううん…ただの事実だもん…。」
悲しそうなツバキを見つめ、後ろからそっと抱き締めるオレ。
「愛しているよ、ツバキ。お前しかいらない。」
首筋にキスをする。
姉の目の前だが、素直に受け入れてくれた。
ボタンも大人しくしている。
「シンジさん…ボクもシンジさんが大好きです。」
「ストップ!」
「何だよ。邪魔すんな。」
「アンタたち、アタシがいるのに変なことおっ始めようとしてない?」
「さすがにシねぇけど。見たいならヤるが?」
「見たいわけないじゃない…。」
「何照れてんだよ。エロ女。」
「照れてないし!」
「二人とも仲良くなってくれて嬉しいです。」
「仲良くないし!」
「仲良くはない。」
同時に喋ったが、言葉は被らない。
「もう帰る!ツッくん、やなことあったら、お姉ちゃんにすぐ相談しなさいよ!こんなヤツ、やっつけてやるから!」
バタバタと帰っていく、うるさい姉。
「…嵐のようなヤツだな。」
「…はい。すごくパワフルなんです。仕事も男性顔負けの勢いで働いているみたいです。男社会で平気に生きてるくらいだか、とても強い人です。」
「彼氏いんの?」
「いません。」
「いたことあんの?」
「はい、大学までは、とてもモテていましたから。」
「うわ、信じられない。元カレたち、勇者だな。」
「気が強いけど、可愛いところもたくさんありますから。」
「へぇ。その魅力は理解できそうにもない。オレには、ツバキだけだし。他は親族でも興味ないよ。ツバキには悪いけど。」
「んっ…。」
ずっとお預けだったから、深いキスをした。
すんなり受け入れてくれたから、さらに舌を絡ませる。
トロトロになって、オレに身体を預けてきた。
オッケーのサイン?
服の中に手を入れたが嫌がることもなく受け入れる。
猫たちは、気を遣って肩から降りてくれた。
仕事も終わったし、変な姉も帰ったし…抱いちゃってもいいのか?
キスした瞬間から、オレの準備は万端だ。
ツバキも蕩けてメス顔を晒してる。
抱かれたくてたまんないって顔だ。
このままいただいちまおう。
…いや、猫たちが思い切り見てるわ。
ダメだ。
しかも、尻尾をピンッと立てて、興味津々な目でこちらを見ている。
絶対、オレのアレを見てやるという気でいるに違いない。
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