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おかえり
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「キョウヤ、おかえり〜。」
「猫たち、どう?」
「きゃわいい。」
「眠ったんだね。」
「さっきまで猫じゃらしで遊んだり、ご飯食べさせたり、そんでまた遊んだりしてた。」
「二階堂に連絡した?」
「あ、忘れてた!」
「スマホは?」
「鞄の中。」
「オレからの連絡も見てないだろ。」
「悪りぃ悪りぃ。」
「…鞄は、どこ?」
「オレの部屋〜。キョウヤ、取ってきてぇ?」
「はいはい。」
「…感じたか?」
「感じたにゃ。」
「何ものにゃ?アイツ…。」
「サク?」
「ん?どした?」
「なんかしゃべった?」
「へ?何も?猫ちゃんたちを見つめてた。この子たち、にゃごにゃご寝言言ってた。」
「…?!」
「…!!」
「あはっ。耳をピロピロさせてるぅ。可愛い〜。」
「…はい。スマホ。」
「サンキュー。」
「はい、チーズ。パシャリと。」
「サク、可愛い。全部自分の口で言ってるの?」
「見て!可愛く撮れた!」
「うん、可愛いね。」
「にゃんこたちの写真送ってあげよう。」
「オレも撮るよ。猫とサクで。」
「いえーい。」
「猫たちがサクのそばに寄って来たよ。」
「すごい人懐っこいぞ、この子たち。」
「二階堂は、すごく怖がりだって言っていたけどな。」
「ん。懐いてくれて嬉しい。」
「オレたちも猫、飼う?」
「ううん。飼わない。たまに可愛がるからいいんだ。」
「そう?」
「それに…。」
「それに?」
「いや、なんでもない。」
「なんだよ、サク。」
「何でもないって!」
「なんにゃ、コイツら。」
「ご主人様たちに負けないくらいラブラブイチャイチャなカップルだにゃ。」
「そうだろ?」
「にゃっ?!」
「ボクらの会話に入ってきたにゃ!」
「お前、何者にゃ?」
「…さぁね。何だと思う?」
「こわっ!ニカイドーは、ちゃんとニンゲンだったにゃ。」
「コイツは、なんか変にゃ!」
「ニカイドー、助けてにゃ!」
「…サクの大事な友達の猫に悪いことはできないよ。」
「…ほんとかにゃん。」
「あぁ。」
「サクきゅんは、どこ行ったにゃ。」
「お前たちの水交換している。張り切って世話していて可愛いだろ。」
「ね、なんでボクらの声が聞こえるにゃ?」
「…内緒。」
「ずるいにゃ。」
「チョコ〜、ボク、コイツ、怖いにゃ。」
「ミルク、ボクだって怖いにゃん。」
「普通のニンゲンじゃないにゃん。」
「ニカイドーみたいに選ばれたニンゲンとも違うにゃん。」
「敵に回したらダメなタイプだにゃん。」
「…サクの害にならないようだから、見逃してあげる。」
「…どうも…にゃ。」
「ボクらより…明らかに格上だにゃ…。」
「関わりたくないにゃ…。」
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