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コンプレックス14
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発情期が来た僕を抱え、ノワールは走って別邸へと向かってくれた。
きっと本邸中は大騒ぎしているだろう。
そんなことは今の僕には関係なく、ノワールの匂いにクラクラし頭が回らなくなってきた。
別邸に着けば2人ベッドへもつれ込むように倒れた。
「っ、ノワール…ごめん、ごめんなさっ…」
僕が突然発情期に入って迷惑をかけてしまった。
誰にも知られずに静かに終わらせるつもりだったのに…
バルド家にΩがいるってみんなに知られたら僕は…
色んな思いが込み上げ、ポロポロ泣きながらノワールにしがみついた。
ノワールから離れないといけないのに離れたくない。
嫌なのに求めてしまう
これが本能ってやつなのだろうか
「…ノワ、っんぅ!?」
ノワールごめん、と言おうとした瞬間視界いっぱいにノワールの顔があった。
今の事態を理解出来たのは数秒後
僕はキスをされているんだ、とわかった。
「ハルディア…」
低く掠れた声で名前を呼ばれる。
それだけなのに僕は酷く興奮していた。
ー求めてしまったら僕が今まで築き上げてきたものが崩れてしまう…
"ノワールに抱かれたい"
ー僕は今までαとして生きてきたのに
"ノワールの子種が欲しい"
ー嫌だ、お父様にやっと少しは認めてもらったのに…嫌われる…捨てられる…
"ノワールに首を噛まれたい"
僕の頭の中にはノワールしかいなかった。
僕は気づけば自分からノワールにキスをしていた。
舌を絡ませ、本能のままに従う
「はぁっ、ぁ…ノワールっ…」
「っ、力抜いとけ…」
「はっぁあ"…っ!くるしっぃあ"…!」
狭い穴を捩じ込みながら僕の中へと入ってきた。
その圧迫感に苦しくなりながらもそれは徐々に快感へと変わっていった。
今までにない重量感と熱量に自分が自分じゃなくなる気がして怖かったけれど、自分も切羽詰まっているのにノワールは僕のことを気にかけてくれていた。
ただただ気持ち良さと心地良さが僕の中でいっぱいになった。
その後はもう記憶が無い。
気がつけば数日経ち、起きた時にはただひとつの場所を除いた体中に噛み跡や鬱血痕が沢山あった
その隣には背中に引っ掻き傷や色んな傷がたくさんついてるノワールもいた。熟睡、してるのか…
体が痛いし、お尻も痛い。
腰が抜けて立ち上がれもしないし…
あの時は愛されてると勘違いしそうなほど幸せな時間だったんだと思う。
でも僕はお父様との約束を守れなかった。
αに、なりきれなかったんだ…
どうして発情期が来ちゃったんだよ…
このことをお父様になんて話をしたら…
エル兄様にまた躾られるかな…
リドもきっとエル兄様と一緒に来るはず…
身内以外にΩだと知られたとわかった場合一切外には出させてくれないし、家の中でずっと公務や雑用、また躾と称した指導をされるだろう…
「……もう嫌だ…Ωなんて…」
どうしてαとかΩとかがあるんだよ…
どうしてΩに生まれたからってこんな仕打ち…好きでΩに生まれたわけじゃないのに
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