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はじまり
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「いらっしゃいませー!お客様何名様でしょうか?」
目的の店に到着し店内に入ると威勢よく店員が挨拶しながら近寄ってきた。
2人であることを伝えると賑わい満員のようにみえたが、運よくすぐに席に通された。
「すぐ入れて良かったですね」
すぐに席に着けたことを安堵し、お決まりの「とりあえず生で」と店員に注文した。
そこからフードを選びながら、仕事の愚痴から始まり他愛のない話が続いた。
「小郷さんって今フリーですか?」
いい感じに2人とも酔いが回ってきた頃唐突に伊嶋が聞いてきた。
「フリーだよ」
「モテそうなのに、皆見る目ないんだなー」
そんな煽ててもなんもでないぞ、と戯けつつ内心勘違いしてしまいそうな自分を抑えるのに必死だった。
あまりこの話題を引っ張られても困るので話題を切り替えた。
「そういう伊嶋こそモテるだろ。いま付き合ってる人はいないのか?」
「3ヶ月前に別れちゃいました。他に好きな人ができたって」
こんなイケメンを振って他の奴にいくって、その元カノの行動を理解できないのと同時に悪いこと聞いたかと少しばつが悪く謝ろうと口を開きかけたと同時に伊嶋が口を開いた。
「もう3ヶ月も前の話だし、それに…あ、オレトイレ行ってきますね」
何かを言いかけて伊嶋は慌ただしく席を外した。
何か言いたげだったけど、ばつが悪そうにしている自分に気を使ってくれたのだろうかと拓也はあまり気にも留めず少しだけ残っていたグラスを一気に煽った。
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