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違和感
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土曜日13時。駅の南改札口の像の前。
【今着きました。水色のバンドカラーシャツ着てます。】
DMで待ち合わせ相手に待ち合わせ場所に到着したこと、分かりやすいように自分の服装も合わせて送った。
DMを送り、相手の写真を見返す。SNS上で話して、こうして顔写真も交換しているがやはり実際、生身で会うのとでは全く感じが違う。
もし、写真とは違ったら?自分も会って幻滅されたら?
色々と考えてしまい不安と緊張で落ち着かずスマホと周囲をチラチラと見回す。
すると、手に持っていたスマホが震えて再び視線をスマホへ移す。
【了解です!オレももう着きます!】
待ち合わせの相手から返信がきた。
いよいよもうすぐ彼と会う。さっきよりも緊張してスマホを持つ手が汗ばむ。
そこへ、先ほどまで写真で見ていた彼と思われる人が人混みの中に見え、向こうもこちらに気付いているようで視線が合い近づいてくる。
「たくやさん?ですか?」
向こうも少し緊張しているのかゆっくりと近づくと、控えめに確認してきた。
「あ、はい。ゆうやくん?」
こちらも一応名前を確認する。
すると、彼も少し安心したのか表情を和らげる。
「はい!初めまして。すいません、お待たせして。」
見た目は、やや明るい茶髪に、はっきりとした目が印象的で少しチャラそうではあるが礼儀正しく、見た目に反して好印象だ。
「初めまして。いや、そんな待ってないですよ。とりあえずどっかお店入りましょうか」
簡単に挨拶を交わし2人は、ひとまず昼食のため近くの飲食店へと移動することにした。
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