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核心
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その後の話は落ち着いてすることができた。
ユウヤとの関係、騙される形でホテルまで連れて行かれてトラブルになるまでの一連の流れを淡々と話した。
さっきまで煩いくらいに脈打っていたのもすっかり落ち着き、伊嶋の顔もしっかり見ることができたが、今度はなぜか伊嶋が緊張してるように見えた。
「伊嶋?大丈夫か?気分でも悪い?」
「あ、いや、大丈夫です。」
そう言って伊嶋は、テーブルに置いてあるペットボトルの蓋を開け水を飲んだ。
話終えて、冷静になってきたオレは忘れていた疑問を思い出した。少しこのタイミングで聞くのが申し訳ないとも思ったが、言葉とは裏腹に表情が硬いままの伊嶋に投げかける。
「あのさ、そういえば伊嶋は何であんな所にいたんだ?」
伊嶋は明らかに表情を強張らせオレから目を逸らす。
えーっと…、そう言って伊嶋は口籠もる。
伊嶋が話し始めるのをじっと待つと、伊嶋と目が合い、何か腹を括ったように伊嶋は息を吐き出した。
吐き出した息を再び吸い込み伊嶋は口を開いた。
「すいません。実は、跡をつけてました。」
早口で放たれたそれは、衝撃の告白だった。
「跡をつけてたって…オレの?何で?いつから?」
疑問を解決するはずが、謎がさらに深まってしまった。
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