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核心
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「あの…いしま?」
状況が理解できないオレは直立で伊嶋に抱きしめられたまま、伊嶋に呼びかける。
少しの間があって伊嶋が口を開いた。
「小郷さん、自分がいまどんな顔をしてるかわかってます?そんな、寂しそうな顔されて素直に帰れませんよ。」
そんなに表情に出てたのか、自分の分かり易さに顔が紅潮して熱くなっていくのがわかる。
「そんな顔してるのか…。悪い。でも、だとしても、その、子供じゃないんだからこんな抱きしめてくれなくても」
すると、しっかりとオレの体を抱き寄せていた腕がほどかれるとそのまま肩に手が乗り体が少し後ろへ下げられ、見つめ合う体勢にさせられる。
ほんの数秒だろうか見つめ合うと伊嶋が大きなため息をついた。
「小郷さんて、少し鈍感というか、オレのこと本当にただの後輩としか思ってないんですね。」
ため息をつかれたと思ったら、突然呆れられる。そして、言っている内容もさっぱり理解できない。
「え?いや、伊嶋のことは大事な仲のいい後輩だと思ってるけど?ん?いや、ごめん、言ってる意味がちょっと分からない。」
疲れもあるだろうが、突然のことすぎてさっぱり頭が回らない。
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