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核心
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「え、だってお前、彼女は?ノンケだよな?」
もう、すでにキャパオーバーの頭を何とか回転させる。
伊嶋には、別れたけど元々彼女いたわけだしノンケのはず。それとも、バイなのか?
「確かに彼女はいました。けど、小郷さんに惹かれてしまったので。彼女のことも、振られたって言ったけど、オレが好きな人できたって振ったんです。」
伊嶋は淡々と答える。
正直、可愛い後輩の、しかも、こんなイケメンに告白されてときめかなかったと言ったら嘘になる。いや、結構、嬉しかった。
けど、どう返事をしたらいいものか、突然すぎて自分の気持ちも整理がつかない。
「突然、こんなこと言われても困りますよね。すいません。返事は別に急がなくて大丈夫なので。ゆっくり休んでください。」
恐らく、黙り込むオレの心中を察したのだろう。伊嶋は、笑っていたが少し困ったような寂しそうな笑い方をしていた。
「それじゃ、帰りますね。また会社で。」
伊嶋は、踵を返してドアノブに手をかけた。
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