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核心
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ドアが少し開いた所で、オレはまたしても咄嗟に伊嶋の手を掴んでしまう。
「小郷さん?」
伊嶋はドアノブを離し、こちらに振り向く。
ガチャン、と開きかけていたドアは手が離されたためゆっくりと音を立て閉まる。
「ごめん、やっぱりまだ帰ってほしくない。」
素直に、いまの自分の心境を話した。
「ごめん、告白してくれた相手にこんな思わせぶりな態度とって。正直、突然で、伊嶋のことは自分でもどう想ってるのか、まだ分からない。けど、なんでだろう。今は、まだ帰って欲しくない。もう少し、伊嶋と一緒にいたいんだけど…ダメかな。」
「小郷さん…可愛すぎます。」
そう言うと同時に伊嶋に抱きしめられる。
「そんなこと言われたら期待しちゃいますよ?いいんですか。」
そうだよな、少しズルい言い方だったと思う。けど、許されるならもう少し一緒にいたい。
これは、伊嶋のことが好きだからなんだろうか。
そう思うと、自分の鼓動を急に強く感じ始める。
今度は、伊嶋の背中にオレも手を回し、先ほどよりもさらに伊嶋の体温や鼓動を強く感じる。
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