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「ん、ふぅ……っ」
「指なんてうまくねえだろ」
艶めいた瞳を向けられるとゾクゾクする。
甘噛みしたり舌でゆっくりとなぞったり、反応が気になって見上げればほんのりと頬を紅潮させていてドキッとした。
「指……好き、です」
「あーそう」
「反応薄い……」
「自制してんだよ。じゃなきゃ泣くだろ、お前」
「……」
首筋に軽く噛みつかれて心臓が跳ねる。
柔軟剤の香りが鼻腔を刺激して熱い。
好きすぎる……この匂い。
「ふ、あ……あつい、亮雅さん……」
「こんな細い体でなんでもかんでも抱えやがって」
「んっ、やぁ……手、やだ」
「やだじゃない」
両手を押さえつけられると恥部をさらけ出すことになる。
隠せなくなった乳首が空気に反応して赤く熟れていく。
恥ずかしい……
「あんっ……なめ、あ、ふぅん……」
俺の力では亮雅さんの腕も体もビクともしない。
恥ずかしくて隠したいのに、気持ちよくて善がりたいのにそれを許してくれない。
腹の筋をツーっとなぞられて変な声が出る。
どうしてこんなに気持ちいいんだろう。
怖いほどよくて、情けない声が寝室に響いた。
「下に当たってんだよな……硬てえのが」
「ッ、ごめ……なさい」
「ふ……なんで謝んの。すんげえビクビクしてる」
「あっ、ん……んぅぅ」
腿の付け根を焦らすように愛撫するから、生理的な涙が視界をゆがませる。
触ってほしいのにいざ触れると怖い。
感じている自分が恥ずかしいし、どこまでさらけ出していいのか分からないから。
「はっ……や、出ちゃ……ンンっ」
「そんな気持ちいいのな……もうドロドロだ」
「見な、あぁんっ……」
陰嚢に溜まった欲が寸前まで来ている。
目の前が大きく揺れて腰をふるわせた時には、透明な液体が鈴口から溢れ出していた。
それは広範囲で体を濡らして留まらなかった。
「ひ、やっ……な……」
「…………えろ」
「っ」
「初めて見たわぁ……潮吹き、やっぱ男でもできんのな」
「え、っ……そんな、の……」
「はは、焦るなよ。すっげえ可愛い」
カァッと顔が熱くなり、とっさにそらした。
シーツはびしょびしょに濡れて死にたいほどの羞恥を覚える。
こんなことするつもりなかったのに……っ
「俺は……こんな、」
「はいはい、絶望しなくていいって。こんな可愛い彼氏だと思わなかった、そういうことな」
「っ、ごめんなさい……」
「俺も性格悪いな。そういう優斗の顔が見たくなってきた」
「や、です……っ」
____感覚が麻痺してきたのかもしれない。
亮雅さんにたくさん愛されて満たされた俺の体は数時間後には心地よい疲労に見舞われた。
柔らかい唇が触れ合って気持ちいい。
さっきまで泣いていたのに自然とまぶたを閉じて求めてしまう。
さりげなく腹部についた液体を拭った亮雅さんが上体を起こした。
「感度よすぎだな」
「やめてくださいっ……死にたくなるので」
「なんでだよ。どんだけ恥ずかしがりだ」
「……だって、さっきの後でこれなんて」
「ああ……たしかにな。俺がぶっ倒れたとき、優斗は真っ先に病院来ただろ。それと同じだよ。むしろ怯えてるお前が可愛いけどな」
「……」
そんなところがいいのだと言われたのは初めてだ。
唖然としていたら「なに?」と笑われて目をそらす。
「気にしすぎなくていいんだよ。不安で仕方ないなら俺に甘えてこい、誰かに頼れって自分自身が感じてる証拠だ」
「……はい、ありがとうございます」
「つーか……絹井さんに症状例を見せてもらったけど、上司って立場もダメなんだな」
「…………」
「誤魔化さなくていいぞ」
「……すいません」
「ま、そうだろうと思った。彼氏なのに笑顔隠そうとするしよ」
「ゔ……」
心当たりがありすぎる……
釣りの1件、やっぱり亮雅さんに気づかれていた。
本気で笑っている顔を見られるのが怖いなんてバカみたいだ。
「無理に治せなんて言わない。正直……プライベートでは上司も年の差も関係ねえし、慣れてきたら敬語だって使わなくていい」
「無理です、それは」
「慣れてきたらって言ったろ。つか、やってもないのに決めつけんなよ。名前で呼ぶのもいつの間にかできてんじゃん?」
「っ……そう、ですね」
意識するから悪化する。
そう絹井さんは教えてくれた。
見方を変えれば大幅に改善する、これはそういう"個性"なのだと。
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