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「ん、……もう、挿れ……?」
甘い声が口端から漏れて脳をおかしくさせる。
髪を流す指。
優しい視線に甘い吐息。
洗脳されたように亮雅さんの全てが欲しくなった俺は、恍惚とした視線を向けた。
「はァ、んっ……あぁ、入っ……て、」
熱い……
焼けていく肉壁、悲鳴をあげる性器。
鏡越しのセックスは俺には高難易度なもので、熟れた胸の突起が目に映ると途端に怖くなった。
「い、やッ……抜いて……俺、汚いっ、から……」
「優斗は綺麗だよ。安心しろ」
「でもっ……」
「見なくてもいい」
「っ」
視界を手で塞がれ、最奥に強い衝撃がくる。
緩めては突きつける男の感覚が真っ暗な中で俺を襲う。
時々当たる前立腺の快感はひどかった。
恥ずかしくて出したくない声も勝手に漏れてしまうし、もっとくれと自ら締め付けて誘っている。
ただ快感の片隅にある不安は徐々に大きく膨れ上がり、喘ぎに悲痛さが滲み始めた。
「あ゙っ……ンン、はっ、はぁ……亮っ」
顔が見たい。
なにも見えないのは怖い。
亮雅さんにされているのに、知らない誰かに襲われている感覚がしてくる。
「亮雅、さんッ……あんっ」
「っ……なに、」
「手、ん……いやだっ、顔が……っ、顔が、はぁん、見たい……っ」
気持ちいいから、亮雅さんがいい。
この快楽をくれているのが亮雅さんだけであってほしい。
他の誰にも見せたくない。
「……ほら、これで怖くないだろ」
「はぁっ……ん」
視界が一気にクリアとなった。
亮雅さんの真摯な瞳を向けられ、涙がボロボロ溢れ出す。
「俺も優斗の顔が見たかった」
「ハッ、あぅ……ナカ、苦しっ……」
「でも離さない」
深く差し込まれる陰茎が中で擦れて卑猥な音を立てた。
行くあてがなく泳がせていた手をとられ、亮雅さんの胸に抱きしめられる。
自分から開いてみせられるのは亮雅さんしかいなくて、どれだけこの人が好きなんだろうと自嘲してしまう。
「ここに脚乗せて、体重は俺に預けていい」
「う、んっ……あぁっ」
少し肉壁を擦るだけで立てなくなる。
胸にしがみついて何度もやってくる波を味わった。
あ、あ、と規則的な声が耳に響いて恥ずかしいのに、堪えようとするほど快感が増して大きくなった。
涙もよだれも拭う余裕がなく、一際強く突かれた途端にピュルッと濁った精液が飛び出す。
それでも腰の律動は止まらない。
「や、むりッ……イッ……、あんっ、出た、のにっ……!」
イッたばかりの敏感な鈴口を指でいじられ、気を抜くと意識が飛びそうになった。
「アァっ! や、んっ……も、はぁーっ……」
二度目の強い射精感で脚がガクガクと震え、亮雅さんの腹部をべっとり濡らす。
それと同時に中へと吹き出された精液が俺の体を満たした。
「あ、は……はッ……亮雅さ……っ」
「はぁ……悪い、中に出した。腹壊すといけねえ」
「……っ……りょうが、さん……」
「なーに」
「ふ、ん……好きです……大好き、ですっ」
「俺もだよ。優斗」
亮雅さんのキスが好きだ。
強引で誰よりも温かい。
「____指細いよなぁ、お前」
「……そうですか? 亮雅さんが男すぎるんですよ」
久しぶりに浴槽に2人で浸かった。
亮雅さんのひざの上に座り指を絡められると、本当にカップルそのものだった。
「つっても最近はジムに行ってねえからなぁ……そろそろ再開するか」
「宴会で鍛えられてるんですか、その筋肉は」
「まあな。うちのもんはバカ高けえ上に何十キロもするのが多すぎなんだよ」
「はは……壁も大理石ですしね」
「そうそう。……髪を耳にかけると可愛いな」
「!」
横顔を見られるのも羞恥心を煽られて亮雅さんの視界を塞いだ。
「なにすんの」
「見なくて……いいです」
「可愛い手、食えそう」
「頭おかしいんじゃないですかっ……」
「そう褒められてもなー」
「褒めてません!」
「ふ、くく……絹井さんとはどうだ? 順調か」
子どもにするように頭をなでる手が心地いい。
思わず目を閉じて身を委ねる。
「順調です。とっても」
「……そうか、ならよかった」
「それ……もっと、」
「ん?」
「ぁ、いやっ……」
「どうした」
「…………もっと、なでて……」
一瞬、目を見開いた亮雅さんと視線が交わって焦った。
だが言い直すより先に耳にキスをされて、「可愛い」と低い声が脳に響いてきた。
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