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「ま、そういうことだから楽しもうぜえ? なぁ、兄ちゃん」
「やめろ! 今泉さんはどこにいるんだ!」
「あ? ここにいるわけねえじゃん。アイツがあんたをオレらに売ったんだからよ」
「ッ……! 触るな!」
男の手をはたいて足枷に手を伸ばす。
こんなモノ、早く外して……!
亮雅さんのところに行きたい、亮雅さんに……っ
だが、「やめろよ」と男の1人が呟いて頬に平手打ちされた。
鈍い痛みが脳に響く。
「痛っ……」
「暴れんな。逃げ場なんかねえよ? オレらが飽きるまで付き合ってもらわねえと」
グッと顎を引き上げられて首筋に力が入る。
分からない。なにがどうなっているのか。
だが、自分の身が危険に犯されていることだけは男たちの様子から理解できた。
早く逃げ出さないと……っ
「男でも十分イケんじゃね。なぁ、早くしようぜ……! 待ちきれねえんだよっ」
「!」
男の前に割り込んできた角刈りの男が腕を掴んできた。
ニヤリと笑うと牙のように尖った八重歯が姿を現す。
背筋に嫌な寒気が走り、とっさに男の腹を蹴り上げた。
「うぐッ」
「誰も、俺に触るなッ!」
手や肩が震えているのを悟られないように鋭く睨みつける。
背後に立っていた小太りの金髪男が「このガキッ」と前に飛び出そうとして止められた。
「まぁ落ち着けって。どうせここから逃げられやしねえんだ。オッサンが言ってたろ? 泣くほど痛めつけてやってもいいって」
「ッ……誰の、指示で……」
「知りたいか? そりゃ、知りたいよなぁ。でも教えてやんねえ。安心しなって、言う通りにしてれば痛いことはしねえよ」
男たちの嗤う声が耳につんざく。
まさかこれも、今泉さんの指示で……?
だとしたら明確な目的がない。
亮雅さんが弥生さんと別れたことを気にしていたようだが、それだけで俺に恨みを持つのか。
というか大金をもらえるって……一体どういう。
「手ェ押さえてろ。暴れるからな」
「おう」
2人の男が近づいてくると心臓が不快な音を立てて拒否反応を示した。
「や、めろッ……離せ! ふ、んぐっ……」
両手を掴まれ口を男の手に塞がれる。
目の端からじわりと溢れる雫が憎く思えた。
そして衣服の上から強引に乳首を摘まれた瞬間、激しい痛みが脳を駆け巡る。
「ンン゙ッ……!」
「威勢がいい割にもうビビってんじゃねーか。あぁ? あんたゲイなんだろ。ならもっと楽しめや」
「ふ、ん……ッ」
痛みと恐怖で手足が震えを起こし、男たちの手を振り払う力も出ない。
だが、このままやりたい放題される屈辱だけは耐えられない。
乳首をいじっていた男の指がシャツの中に滑り込んだとき、口を塞ぐ手を思い切り噛んでやった。
「あ゙ァァッ!! 痛ってェ!」
男が叫ぶと同時に口腔内へ空気がスっと入ってくる。
こんな奴らに好き勝手されてたまるか……!
「こいつ、オレの手を噛みやがったッ」
「こん野郎っ!」
「ッ!」
頬を打たれて激痛に襲われた。
激昴した男の拳は手加減というものを忘れたも同然で、すぐに口内に血の味が広がっていく。
「オラァッ、言う通りにしろっつってんのが聞こえねえのか!」
「っ……」
嫌な記憶がよみがえる。
この男たちは本気で俺を襲うつもりだ。
銃を突きつけられて死の恐怖を覚えたときと同じだった。
"死ぬかもしれない"。
脳裏にそんな予感が過ぎって硬直していく。
震えから歯が擦れ合う音を聞いた。
「口開けろや」
「……」
「早くしろッ」
「ッイ゙……!」
腿に拳がめり込む。
簡単に割れてしまいそうなほど痛かった。
黒髪を1つに結んだキツネ目の男が自身のベルトを外し、こちらに迫ってくる。
怖い……怖いっ……!
亮雅さん……っ
だが頭の片隅に出てきた愛おしい男も、本当は俺を騙しているのではと恐ろしい想像が湧いてきた。
痛みに耐えきれず開いた口の中に男の性器が押し込まれると、猛烈な吐き気に意識が飛びかけた。
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