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「ンっ」
「尻も弱いよな……ここ、グショグショになってんぞ」
「は、んっ、ぅん……」
舐めることを意識したいのに、下半身の快感が俺を狂わせる。
ダメだ、集中できない……
「ふ、んぅ……はっ、ぁ……」
「もっと集中しろ。そんなんじゃ何も感じないだろ」
「はっ、へ……ンン、」
卑猥な音を立ててなでられる尻が気持ちよくて、ビクビクと体を震わせる。
快感を求めて開閉する入口に指が挿入されたとき、甘い声が口の端から漏れてしまった。
「あ……あぁ、っ」
「……本当に元気だな」
「あっ、や……ふんッ」
尻を弄られながら、空いた手が陰茎をつかむ。
それだけで気分が高揚して意識が朦朧としていく。
「んん、んぅ……っ」
「っ……」
なんとか気合いで堪えていたのに、唐突にグッと喉の奥まで押し込まれる。
異物感で自然と涙が溢れてきたが、亮雅さんの指にそっと拭われた。
「可愛い……」
「ん、ふ……っ」
「出すぞ、優斗」
「!」
驚いたのも束の間、口内に吐き出される温かい精液。
お世辞にも美味しいとは言えないのに、俺の下半身は反応してしまう。
「男の汁飲まされて勃つとか……マジで淫乱すぎ」
「っ、ん」
「それ美味いの」
「…………しく、ない」
「はは、だろうな。次はこっち」
「わ」
ようやく楽な姿勢になれたと思えば、亮雅さんの膝上に乗せられてドキッとした。
当たってる……っ
「し、した……」
「見ろよこれ。らしくない買い物したけどな」
「……」
俺のリングをいじっている亮雅さんの指にも、同じものが嵌められている。
「錆び……ついたら」
「錆びにくいもん買ってっから安心しろ。つーか、相変わらず現実思考だなぁ。ははは」
「……すいません」
「これで俺もお前も陸も、家族ってことだよ。証明できなくても、形だけで十分だ」
家族。
ずっと縛り付けられていた変な思い込みがスっと解けていく。
俺でも、家族ができた。
ゲイだから結婚なんてできないと思っていたけど。
「な? 男も女も堂々としていればいいって言っただろ」
「……はい、っ」
「また泣くのか、勘弁してくれ。弱いんだよ」
「泣かない、ですよ。亮雅さんが……テンパるとこ見たくないんで」
「やめろ。ちょっと笑ってんじゃねえか」
背後から回ってきた腕が俺の体を抱きしめてくれる。
それがなぜか面白くて、俺は腕に顔を隠した。
「____もう、寝るんですか」
2人きりの夜もすぐに終わりを迎えてしまう。
寝室に上がるなりベッドへ腰かける亮雅さんを見て、不意に寂しくなった。
「明日仕事だし寝るわー」
「……わかりました」
少し気分喪失したが、亮雅さんは壁に背を預けたかと思うとスマホをいじり始める。
「寝ないんですか」
「もう寝てる」
「……」
なに言ってんだ、この男。
「ふ……分かりやすいなぁ」
「?」
「来いよ。まだ寝ない」
「っ、べつに……俺がそうしてほしいわけじゃ、」
「とか言って、俺が寝たら泣くくせに」
「…………泣きませんよ。待ってないんで、早くくたばってください」
ずっと独りでいることに慣れているのに、今さら寂しいなんて思うわけない。
思うわけ……
「あーあ、優斗が来てくんねえから寝るしかなくなったなぁ。仕方ないし寝るかー」
「…………わ、分かりましたよ。そんな煽るように言わなくても」
呆れとほんの少しの嬉しさで頭がバグりそうだ。
自分の本心に気づかれないように雑に布団の中へ入ると、腰を抱き寄せられて硬直した。
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