アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
欲
-
傷の手当をする前に、つむぎを風呂に行かせた。
つむぎの体の傷を思い出して、アイツらに何をされたのか想像しただけで虫酸が走った。
アイツらだけは絶対許さん...
俺がもっと...もっと早く気づいてれば...
『...あんしん、する......』
つむぎが俺の手を握った時のことを思い出す。
守ってやりたいと、思った。
つむぎの小さくて細い体が、あの図体のデカい男たちにされた酷いことを1人で抱え込まないようにしないと......
半狂乱になって謝り続けるつむぎが1人になってる所を思うと、胸がぎゅう、と痛くなった。
「......」
あいつらがあんな事するくらいなら、俺がつむぎを...
「...何思っとるんや、俺」
小さく1人で頭を振って、今思ったことを制止させようとする。
つむぎは...友達や...
「......」
路地裏で聞こえてきた、つむぎの矯声が脳裏に響く。
『ぅぅううう...ぁっあぅん...んぅああ...』
いつもは生意気で素直やないつむぎが、何も考えられず自分に体を預ける所を想像しただけでゾクゾクした。
1人で震えて快楽に耐えるつむぎを、わけも分からなくなるくらいどろどろに溶かしてやりたい。
1人やないよ、俺がおるで、と伝えて、甘やかして...
次はちゃんと守るから。
俺のつむぎに、したい。
「アホなんちゃうか...」
胸の鼓動が早くなって、すっかり元気になってしまった自分のソレを見てため息をついた。
『ン....ふぁ、あ、ッんん...』
キスした時のつむぎは、いつもの威勢なんか全然無くて蕩けてて、俺に全部任せとるみたいで、凄く扇情的やった。
唯一、一生懸命に俺の胸を叩いてたけど、へにゃへにゃで全く抵抗できてへんかった。
「......可愛ええなあ...」
俺しか知らん、つむぎの一面。
つむぎが風呂出てまう、とジクジク広がる欲を抑えて、大きくため息をついた。
つむぎを撫でた手を目の前で広げて、きゅ、と握った。
「俺、好きなんか?」
口に出した言葉は、何処へゆくまでも無く濁る空気に消えていった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
17 / 27