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就寝
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傷の手当が終わって、レイが自然と俺を膝から立たせて、ベッドに寝かせてくれた。
「俺、布団敷くな。どこにあるん?」
「.....引き出し」
ほんとは心寂しかった。
一緒に居て欲しいけどそんなこと言えないし...
「...やっぱやーめた」
「は?」
「一緒に寝よ、つむぎ」
こいつエスパーか何かか!?
「いっ、いいよ。狭いじゃん」
ほんとは嬉しいのに、恥ずかしくてつい違うことを言ってしまう。
...やばい、嬉しい。
俺そんな分かりやすかったかな...
「暖かくてええやん」
ぱち、とレイが部屋の電気を消して、俺の横に入ってきた。
「ほら、あっためたる」
「...暑い.....」
レイはまたそんな俺を見て、にひっと笑った気がした。
「おやすみ」
「...うん」
レイがごろん、と寝返りを打つ。
真っ暗で怖い...
あの時と似ている気がして不安になる。
大丈夫、隣にはレイがいる...
そう分かっていてもまた体が震えてくる。
止めたいのに止まらなくて、言うことを聞かない自分の体と恐怖で嫌気が差して涙が出てくる。
レイが起きちゃう...
まくらに顔を押し付けてボロボロ溢れて止まらない涙を止めようとする。
「...つむぎ」
「ふぇ、レイ!?」
ふいに後ろから抱きしめられびっくりする。
.....レイ、起きてたんだ...
「ごめん、つむぎ不安よな。」
すりすりと頬を寄せられて、レイは俺のうなじに顔を埋めてちゅ、と静かにキスした。
「怖かったな...辛かったな...もう大丈夫やから...」
その後も何度も何度も声を掛けてくれて、何度も頭を撫でてくれた。
安心でまたポロポロと涙が出てきて、安心してそのまま泣き疲れたのか、俺は眠ってしまった。
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