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自分の気持ち
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一旦落ち着いて、お互いにどちらともなく体を離した。
なんか...恥ずかしい......
「ほんでつむぎ、何があったんや」
「......」
そりゃそうなるよな...
レイのおかげで落ち着いて、なんとか状況を整理出来た...気がする...
ズキズキ痛むからだを楽な体制にして、レイの前に座り直す。
...お尻が痛い......
「尻、まだ痛むやろ。聞いといてアレやけど、取り敢えず先に手当しよか」
「うん...」
気を使ってくれたレイが俺をまたベッドに寝かせた。
救急箱の場所を教えて取ってきてもらう。
「服、脱がすで」
「......」
こくり、と頷くとレイは優しく服を脱がせてくれた。
下着以外を脱がされて、汚くなってしまったであろう俺の体を見下ろす。
「ここ、何されたん」
「んッ...そこ、は...蹴られたとこ...」
クイッと押されて少し痛む。
恐る恐る自分の体を見て、ぞわ、と肌が泡立った。
汚い......
「...らないで」
「ん?どしたん、つむ...」
「さわらないで...」
喉から捻り出した言葉を聞いて、レイが黙る。
「なんでなん?俺触らな手当てでけへんし、つむぎも体動かしたらつらいやろ?」
「やだ...やだ!!!」
いつも生意気言ってくる癖に、こんな時は優しいレイを拒否してしまう自分に嫌気がさした。
それでも、レイに触れてほしくないと思った。
俺の体は所々赤黒くて、噛み跡や鬱血したあとがたくさん付いていた。
とたんに自分が物凄く汚く感じて、レイに触られるのがたまらなく嫌になってしまった。
レイが引いちゃう...
レイが、汚れる。
「...つむぎ」
「...やっ!!!んんんん!??!」
腕を掴まれて暴れると、レイにキスされて驚いて体が固まってしまった。
舌を入れて絡められ、訳が分からなくてクラクラする。
れいと、きす、してる...
そう思うと頭がふわふわしてきもちくて、もっとして欲しい、と思ってしまう。
「ン....ふぁ、あ、ッんん...」
ドンドンと胸を叩いてもレイは辞めなかった。
きす、きもちい...
長いこと深いキスをされて、酸欠と気持ちよさで涙が出てきたところでレイは口を離した。
「つむぎに汚いとこなんかない、1つもあらへん...」
そう言いながらレイは俺の涙をぺろ、と舐め取った。
「きれいやから、ぜんぶおれにみせて」
レイと目を合わせられて、じっと黙り込んでいるとまたきゅっと優しく抱きしめられた。
きゅう、と心臓が痛い。
でもその痛みは体の感じる痛みじゃなくて、俺の気持ちの...
「つむぎ、聞いて」
「.....ん」
「俺な、つむぎのこと守ったりたいねん」
「......」
それは友達として?
なんて、聞けない。
そう思っていることに気がついて、自分のレイに対する気持ちに気づいた。
友達への好意でもない、同性なのにおかしいのかもしれない。
それでも、なってしまったものは仕様がない。
おれ、レイのこと...
「おれに、まもらせて」
逃げないように抱きしめられて、レイに懇願されるように言われてどうしようもなくなる。
こいつに、ひとつもメリットなんかないのに。
自分の事を思っての行動なのかと思うと嬉しくて、気づいたら口を開いていた。
「...好きに、しろよ......」
「....ほんっっま、素直ちゃうなあ」
はは、と笑うレイにまた頭を撫でられて、きゅうと心臓がまた痛くなった。
体の痛みとは違う、心地良い痛みだった。
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