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百面相
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「他の人でも、するの...?」
「ん?」
「レイは...俺以外の奴がもし同じことになったとしたら...昨日みたいにキスしたり、ぎゅってしたりするの...?」
「......」
キスしたり、ぎゅってしたり。
....するんか、俺?
クラスメイトの奴らや友達のリュウを思い浮かべる。
「......」
つむぎが不安そうに俺を見上げる。
なんで不安そうなんや...??
俺が他のやつでもするって答えると思っとるからか...?
...アイツらにそんな事する訳ない。
アイツらは友達やし.....
じゃあつむぎは?
「.....」
細くて弱くて、怪我だらけで傷つきやすい。
俺がおらんかったらあの後、つむぎはボロボロになって助けも呼べんくて。
俺が守ったらなって、思った。
「せやへん。つむぎ以外、誰にもせーへんで」
つむぎが不安そうな顔からまたぱああっと顔がほころぶ。
...また百面相やん
急に愛おしさが増して、とっさにぎゅ、と抱きしめた。
つむぎがハッと息を飲む音が聞こえて、そろそろと恥ずかしそうに俺の背中に腕を回す。
それが何故か嬉しくて、独占欲がじりじりと俺を染める。
この関係は、気持ちは、友達や友情なんかやなくて。
「すきやで、つむぎ」
愛情。
...恋人同士。
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