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入学式
桜が咲く春。
今日俺は魔法区立第一高校へ入学する。
同じ1年生らしき生徒が新しい制服に身を包み高校の名前が書いたパネルの前で写真を撮っている。
母親と取る人もいれば1人で取る人もいる。
撮り方は様々だが一つだけ共通点がある。
それはみんな自分が誇らしいという顔をしていることだ。
この学校は実力がなければ入れないと言われている。
だからみんな自信満々なのだろう。
本当にそうなのかは別として。
俺は周りの様子を伺いながらも自分のクラスへ向かった。
俺は1-3クラスのようだ。
他の生徒の話をするなど余裕そうに見える俺だが実はすごい緊張している。
なぜなら写真を撮ったり頑張って友達作りをすることは俺には合わないからだ。
というか苦手だ。
まぁでもここには友達を作りに来たわけでも写真を撮りに来たわけでもない。
ここにいるみんなも一応はそう考えているだろう。
こんな厳しい学校に入学する理由はこの学校の噂や名前からのはずだ。
噂というのはこの学校で1番上位群であるスタルステで卒業できれば将来どんな強い軍隊にでも所属でき、自分が望む進路が確定するというものだ。
スタルステというのは簡単に言えばこの学校での強さ階級みたいなものだ。
入学テストは含めずにこの学校では年7回テストがある。
テストで結果を出すことで順位が決められる。
その順位でこの学校は区別されるのだ。
1~10位はスタルステ、10~30位はカピテーン、31~60位はビズ、61~100位はゾルダード、101位以下はアンフェガーと言われる。
今はまだ知らされていないが既に入学テストで順位は出ているためこの後クラスでのホームルームで階級バッチを配られるだろう。
階級バッチは制服に絶対つけなくてはいけないもので名前の通り階級が記されている。
こんなものをつけさせるあたりこの学校の性格の悪さがでているようだな。
そんなことを考えているうちに1-3の前についた。既にガヤガヤと話し声が聞こえてくる。
入学式だからみんな友達作りに必死なんだろう。
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