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名取は93とそこそこいい結果を出した
だが夏早の後だと月とすっぽん、
普通にみるよりも霞んでしまっているのは事実
しかも名取はかわいそうなことに次はもう1人のみんなのお目当て君だった
スタルステ2人に挟まれるなんて可哀想なやつ
まぁ夏早に話しかけれるあたり気さくなやつなんだろう
「次31番花宮出てこい」
「おっ俺の海斗の登場だっ!見せてやれー!」
「そんなすごいの出せないかもだからあんまり期待しないでね?」
夏早は海斗の言葉に耳もくれずがんばれーっと応援をしている
「じゃ、じゃあ行きます...ふぅー...」
花宮は大きく息を吐くと両手を握った
拳の中には銀色のチャームと黄色い宝石のようなものが輝いた
あれは...
「力を貸して」
花宮はそう小声で言った
他のみんなには夏早のせいで聞こえてないだろう
俺には聞こえた
花宮の両手には光が集まっている
だんだんと明るくなっていき花宮が見えなくなる
「はぁっっ!!」
花宮が掛け声をあげた瞬間
集まっていた光は一瞬なくなる
俺たちの目はあの光に慣れていたため暗くなると何も見えなくなる
そして雷鳴のように花宮からのーちくんへ光が走る
すごい速さで、すごい威力で
当たった瞬間光が弾けのーちくんを包み込む
光が強すぎて目を閉じてしまう
『ドシャッン』
音は遅れてやってきた
「...ッッ!」
俺は自然と笑みが溢れた
「海斗...」
みんなは立ち尽くしていた
「お前...光魔法なのは知っていたがここまですごい魔法だとは...しかも結果は960...」
花宮は銀色のチャームを胸ポケットにしまうと
俺たちのほうに歩いてきた
「か、海斗...おまえすっげーよ!!!!!
さすが俺の大親友!!かっけぇ!!」
夏早はそう叫び花宮に抱きついた
「そんなことないよ〜」
花宮はそう笑顔で答えた
「お、おい...みろよ!のーちくんに傷がついてる!」
みんなはその声にのーちくんに視線を写した
「俺たちだってつけれなかったんだぞ....」
先生はそういい一歩後ずさる
「ほんとすげーな海斗の光魔法!!
俺初めて見たしやっぱ珍しいだけはあるなぁ!!」
夏早のその言葉に苦笑いをした後先生にオリエンテーションを続けることを頼んだ
そのあとのやつはやりづらそうにしていたがほとんどの生徒は見ておらず
花宮の魔法について話していた
話の中には
光魔法が強いから努力いらずでいいな
光魔法があれば何もしなくていいねなど
尺に触るものもあった
俺はその話の中には交わらず生徒の魔法を観察した
そして俺の番が来る
「次37番御影立て」
俺の名前が呼ばれると周りと話していた花宮は顔を上げた
なぜ俺をみる
話してればいいものを
「じゃあいきます」
夏早からはどうせクソ雑魚だろとかいう言葉が聞こえてくるかと思ったが
流石に先ほどの件は気にするようだ
「はっ」
俺は小さめに掛け声を出して魔法を出す
風を三日月型に変え攻撃した
篠田のように強い人にしか見れないような速さもなく
人が走るくらいのスピードでの攻撃
「35だ、まぁ想定内か次」
俺はお辞儀すると自分の場所に戻った
他の生徒も1度花宮につられ俺を見たが
弱い魔法に興味はないのか光魔法の話に戻った
その中花宮は俺の方を見て悲しげな顔をした後夏早に声をかけられ目を外した
「御影くん、隣座ってもいい?」
話しかけてきたのは同じアンフェガーの天童だった
こいつと話したことはなかったが関西弁なんだな
天童は確か炎魔法だ
「俺は天童夏樹(てんどうなつき)、よろしくな」
そういい手を前に出す
俺はその手を握る
確かこうするのが正解だったよな...?
「俺は御影天だ、何か用があったのか?」
何もない俺に話しかけるなんて変わり者かそれとも俺をいじめにきたか?
「特に要はないんだ、今まで御影くん、同じアンフェガーやけどどこか違って話しかけづらくて...」
今までってことは今回使った俺の魔法は他のアンフェガーと同じ威力のものだったということか
弱いのがわかって話しかけにきたと
なんか少しショックではある
「あっ別に弱いくて安心したとかやないよ!?ただその仲良くしたくて...」
こいつは自分の思ったことを口に出すタイプのようだ
でもこんな俺と仲良くしたいって思ってくれるやつがいたなんて...
嬉しいもんだな
「俺、この学校に来る前は学校の友達おらへんかったから高校では絶対作るってきめてるんよ」
「ほぉ、なら友達になれれば誰でも良かったわけか」
「ちゃ、ちゃう!!と思う...?でも俺は御影くんとお友達になりたいと思って話しかけた!!
それじゃあかんか?」
「ふふっあかんくないよ」
「そういうのエセ関西弁っていうんよ?1番嫌いなやつや」
そういいぷんっと顔をしかめる
「ごめんごめん、俺も友達欲しかったし話しかけてくれて嬉しいよ。
こんな俺でも良ければよろしく」
そういうと天童は嬉しそうな顔をしてうんとうなずいた
「ねね!早速友達だから下の名前で呼んでもええ...?」
「好きにしていいよ」
「やったー!じゃあ天くん!!ふふっ友達ってええなぁ...あっ俺のことは夏樹でいいよ!」
夏樹はにこにこした笑顔で笑った
相当嬉しいようだ
「わかったよ、夏樹」
「えへへ」
そんなこんなで夏樹と会話している間にオリエンテーションは終わった
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