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とりあえず、Ωだということが分かり、高校に入ってすぐ行かなくなったことや、両親から突き放されたこと、お金が無くて身体を売っていたことを弥生に話した。
「...ばか。なんで相談してくれなかったの」
「そんなの、言えるわけないじゃん...僕は汚いΩで、α様のいる家に置いてください、なんて」
弥生はαだ。
成績優秀、容姿端麗。
弥生がαだと聞いた時も、まあそうだよな。と誰もが納得するだろうと思った。
「春留は昔からそうだ、何かあったらすぐ1人で抱え込むんだから、もっと俺を頼ってよ」
「そんなこと言ったって!俺は、Ωで、弥生はαだ。ホイホイ家に上がらせてもらうわけにはっ...!」
そう声を荒げて、息が詰まった。
ホテル街を抜け出してからいままでずっと、混乱していて気づかなかったけれど、弥生はαで、僕は、Ωで、発情期が、くる。だから迷惑はかけられなくて...。
あれ?そういえば、周期そろそろだったような...。
弥生、なんか、いい匂いするな...?
「春留?聞いてる?真面目に話してるんだ、け...っ!」
「ぁ、や、よいっ、まっ、ごめ、トイレっ」
弥生の手が僕の肩に触れて、体が熱くなる。
マズい。発情期だ。
弥生に迷惑をかけられないと思い、部屋から飛び出してトイレに閉じこもろうとする。
ああ、待って、薬、薬を飲まなきゃいけないのに、カバンの中だ。
でも部屋に戻ったら確実に弥生がラットになってしまう。
どうしよう、苦しい、薬、抱いて欲しい、迷惑かけちゃう、気持ちいい、
いままで稼いだお金で抑制剤はなんとか買えていて、発情期を抑えられていたけれど、最近は疲れていて家に帰ったらすぐに寝落ちてしまっていたから薬を飲み損ねていた。
しまった。軽率だった。僕のばか。
「は、る?もしかして、発情期?薬飲んでないの、」
「はっ、やよいぃ、こないで、来て、熱い、やだァっ、」
もう、頭の中がぐちゃぐちゃだ。
腰が抜けて、トイレのドアノブを掴んだまま立ち上がれない。
弥生が近づいてくるのがわかる。
αの匂い、弥生の匂い。
気持ちいい、抱いて、めちゃくちゃにして、
自分の物がズボンを押し上げて、下着を濡らしているのがわかる。
服が擦れるだけで気持ち良くて、口から喘ぎ声が漏れる。
「弥生、やよいっ、はやく、たすけてッ」
自分の体を抱きしめながら涙をポロポロ流していたら、体が急に持ち上げられる。
「はぁっ、ばか春留。なに煽ってるの。」
いわゆるお姫様抱っこ、の態勢でまんまと部屋まで連れ戻された。
弥生はすこし乱暴に僕をベッドに下ろすと、仰向けになった僕に覆いかぶさって唇を重ねてくる。
「んんっ、ぅ、ふ、ぁっ、んぅ、」
「は...っ、ごめん、春留。抑えられない。」
そう言ってペロリと唇を舐めた弥生の目は、いままでに見たことない、情欲に塗れた目をしていて。
背筋がゾクリとした。
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