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心酔 2
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小さい頃近所に住んでいたあいつは体が弱くて、いつも遊び盛りの少年たちに泣かされていた。
当時俺はそれを見つける度に何もかもを放り出してあいつのところまで飛んで行った。そして、顔中ぐしゃぐしゃにして泣くあいつの手を握って、母親が持たせてくるシミ一つないハンカチでそっと、涙をぬぐってやるのだ。
泣き止むとあいつは決まってこう言ってきた。
『ぼくね、おっきくなったら、たあくんとけっこんするの』
俺も決まってこう答えた。
『じゃあおれはなぎさのことずっとあいするからな』
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