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モリクミオカン(1)
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「モリクミたちすごいやつなんかな?」
大学時代ん時の昔話を松永と飯食いながらして思ったんよね
あいつら実はすげぇんじゃないかって。
つい最近ってわけじゃないんやけどどっかの大学のテニスサークルの集団泥酔事件とかヤリサーみたいな話とかあったやん?
あれさー俺らが大学ん時松永の大学の文化祭でコテンパンにしたことあるんやけどそれは二人の夜に書いたんよね。
もう何年か前の話。
当時モリクミたち知ってて潰してたんやろねーって思ったらモリクミたち実はすげーんじゃないかと。
「いまさら?モリクミ先輩と鎌田先輩、お富さんもそうだけど相当キレるよ?」
「モリクミ吉野にいつもキレまくってるやん」
「違う違う。キレ者ってこと。当時からそういうの分かってて潰しにかかったんだと思う。そのテニスサークルの事件も今まで表沙汰になってなかっただけで当時から僕たちの大学でも他の大学でもあってたと思うよ?」
「そうなんか?」
「うん。だからモリクミ先輩とサ連(サークル連合)と文化祭実行委員会が手を組んで表沙汰になる前に潰したんでしょ。普通の学生ならそんなのに関わりたくないよ。モリクミ先輩だから出来たんだよあれ。」
「そっかー」
たまにはモリクミのいい所も書かんとどんどんモリクミがただの変態腐女子になるけんなー。
「モリクミ先輩も鎌田先輩もうーん........なんて言えばいいんだろ?いろいろ超越した生き物だからね」
「モリクミ外見も人を超越しまくりやろ。あいつ病気にならんのが不思議な程不自然な体型しとるよな」
「こら。またひどいこと言う」
松永も笑ってるやん。
「吉野が奥田と付き合い出したけん家来んくなったのはよかったな。あいつも大概うるせーけんな」
「そうだね。でも今日モリクミ先輩と鎌田先輩は来るってよ?」
「おぅぃぃぃぃぃいいいい!?なんで断らんの!?」
「だって遊びに来るーって言うけん。はいどうぞ言うたけど」
「バカかっ!!断れってー!!あいつらマジ土日に襲撃して来るの止めんと俺らの時間潰されまくりやろー!?」
「エッチの時間の間違いやろ」
冷静に返されて何も言えんが.........。
「いいやん。みんな楽しいけん」
「どこが楽しいんだよっぉおおおお!?お前もおかしくなっとるー!!」
「お昼前には来るって。やけん長野服来といてよ?」
金曜の夜は松永が仕事もなくフルに空いてたけんこれ読む人にはまーたお前らはやってるんかと言われそうやけどエッチして遅めの朝食食べてた。
お互い休み取れた週末の朝は俺全裸で飯食べよるなそう言えば。
服着ろって言われて気付く位に家じゃほぼ全裸。裸族やね。
松永はシャツとかパジャマ着こんでるけどね。今寒いやん?やけん全裸の俺に合わせて家中暖房ガンガンきかせてるんやけど先月の電気代がね松永の予想よりもはるかにオーバーしとったらしい。
「長野ぉおおおおお!!僕が出張でいない時何してるーん!?これどーなってるーん!?」
「し.知らんなぁ........」
「どうしてこんな金額になってるーん!?」
「分からんなぁ......」
とシラを切り通したがこれ書いたらばれるわな。
点けっぱなしで酒飲んで寝てしまったり点けっぱなしで忘れて会社行ってたからかな。すまん。
「あいつらまた来るんか」
「いいやん。いつもモリクミ先輩お土産持って来てくれるし」
「あいつ持って来るのはいいけどじゃあ食べましょーってほとんどお前が食べてるやんけ、って言いたいんだが」
「wwwwwww」
鎌やんとモリクミが一緒に来た。
「あーん松永くーんと長野くーんのお家暑いー」
「そりゃそんだけ太ましく育てば暑いんだろう。俺たち暑くねーっつーの」
松永の手なんてこの部屋の暖かさでもいつもバリ冷たいぞ。なんでお前暑いの。
「最近はーぽっちゃり系の女の子がモテるのー。マシュマロ系女子って言うのー?先取りし過ぎちゃったかなー?やーん!!そんなことー高校時代には気付いてましたー!!時代があたしに追いついてくれないんですー!!」
「おまえ自分で言うか......」
「モリクミー、その範疇越えてるじゃーんwww」
「あ?お前なんつった?もういっぺん勝手にしゃべったら大根口に突っ込むぞ」
日曜の夕食のおでん用に買って来させた大根1本振りかざしてモリクミが鎌やん脅しとった。
戸田と奈々子にさらには天敵の吉野まで奥田と幸せになって「あーん、心の友よー!!」と思っていたお富さんは海外で彼氏作ってイチャコラしている状況にモリクミいらついてるんやろーなー......
吉野がおらんけん吉野に向けられる怒りが鎌やんに向かいよる。
「モリクミーお前顔の造形はいいからもーちょい痩せればいけるんじゃね?」
「あーん!!痩せたら松永くーんと長野くーんの彼女にしてくれますかー?」
「ないない」
「ないです」
俺ら即答。痩せても性格は変わらんだろうからな。
俺ら付き合ってるっつーの。
「ひどーい!!マジブレイクハート!!どーしよ!?乙女の心は傷つきやすいー!!あーん!!か弱い生き物なのー!!」
「お前のどこがか弱いの......」
お前がか弱い言うならゴリラもか弱く見えるわ!!
モリクミねーマジででかいのよ。器がでかいんじゃなくて外見が。
「あーん松永くーん!!と言うことで今からあたしの実家に松永くーんと長野くーんを連行したいと思いまーす」
「どういうことだよ!!」
「乙女の心マジブレイクハートの刑で連行でーすっ♪あたしの家っていう監獄の看守長のママがお二人に会いたがってまーす♪」
「誰が乙女だ?お前もうアラサーだろうがっ!!ママって何か?お前がコソっと働いてるデブ専バーのママか?」
「やーん!!聞こえませーんっ!!ひどーい!!デブ専バーで働いてないし本物のあたしのママですーっ!!以前から会いたい会いたいと申しておりましてー今日連れて来ないとあたし家に上げてもらえないとまで言われましたーっ!!」
モリクミ実家住まいなんやけどなんだそれ......。
「行きたくない......」
松永がボソっと言ったけど同意見やな。
この強烈な生き物を生んださらなる強敵に会いたくねーっ!!
「家ではおいしい料理を作って今か今かとお待ちしているんですーっ!!」
「なんでお前の母ちゃんが俺たちのこと知ってるーん!?」
「マイアルバムに収録されている収拾した写真やグッズを見てママもその虜になってしまったんですーっ!!連れて行かないと晩御飯はおろかあたし家に入れないとまで言われてしまいましたーっ!!」
どんな母ちゃんだよ。そしてなんだその収拾したっつーのは。
俺らの写真どんだけ持ってんのこいつ。
「モリクミ先輩のお母さんってどんな方なんですか?」
松永がおそるおそる聞いてた。
「んー。あたしを育ててくれた立派な人ですーっ!!」
こんなんに育った実績から考えてやべーじゃねーか。
モリクミより強烈なんやないーんっ!?
モリクミの言葉に松永の顔がひきつっとった。
俺と同じこと考えてたっぽい。
「あのー。外寒いんでまた今度ということで。お邪魔するからには何かお土産とかをですね」
「大丈夫ですっー!!来るだけでいいんですー!!」
松永が必死に逃げよったけどモリクミの迫力に押されまくり。
俺も応戦せな。
「嫌だっつーの。お前を産んで育てた時点でやばいやろ」
「やーん!?」
「長野.......ひどい」
ひどい言いながら鎌やんと二人で笑い転げてるやん。
俺正直な生き物なだけで絶対お前らも思ってたやろ?
「来てくれないならあたし!!あたし!!バニーガールの姿でこの家から出て行きますっ!!」
「なぬっ!?」
前福岡に二人で帰った時に写メで着込んだのを送って来たバニースーツをなんでお前今日持って来てんだよ!?
「なんでそうなるーんっ!?」
「泣きながらバニーガールでこの部屋から出て行きますーっ!!マンション3周位してから帰りますーっ!!」
「やめろーっ!!」
「モリクミ先輩お願いだからやめてくださいっ(泣)」
俺らをマンションの住人から白い目で見させる気かこいつは。
脅迫してんじゃねーか。
モリクミが早速洗面所にバニースーツ手に持って入って行こうとするのを松永と俺で必死で止めた。
これ文章にするとジョークみたいやけどこいつは本当にするけんね。
今までカッパの格好とかメーテルとか大仏みたいな姿恥ずかし気もなくさらして来た女やけんこいつマジでやるなと。
んで俺ら拉致られたわけですよ。
鎌やんも連帯責任で連行させた。
「モリクミの母ちゃんとかやばいって」
「どうしよう。緊張する」
俺ら「やばいやばい」「ドキドキする」言い合いながらモリクミの車でモリクミの実家に連行された。
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