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変質者に格上げされたのか?
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「行って来る」
「いってらっしゃい」
エプロンつけた松永が玄関でスーツの俺を見送る。
BLっぽい風景やなと思った。
ついでにキスもしとくべきかと笑いながら顔寄せてキスしといた。
松永も笑ってた。
俺が仕事向かう時松永は家で掃除とか洗濯とかしよる。
松永は休職して体と心を休めることになってたんやけどしばらくお富さんが日本おるらしいけん午前中にはお富さんが俺が帰って来るまで俺たちの家に来て松永の買い物に付き合ったり話相手してる。
「一日って長いんだね」
「暇なん?」
「うん。時間が経つのが遅く感じる」
「いいことやん。のんびりしときー」
「そうなんやけどね......うーん。でもいいのかな」
「松永貧乏性やけんねー」
俺も残業とか飲み会は出来るだけ断ってゴリラ藤沢には松永のこと話して理解してもらった。俺が帰れるように気ぃつかってもらってた。
二人の時間があるのが俺は嬉しい。
大学時代に戻ったような気がしてた。
お富さんは俺が帰って来ると入れ代わりで帰る。
二人きりにしてくれてるんやろう。
モリクミたちが襲撃して来んところみるとお富さんがなんか言ってるっぽいなと思った。
「今日は何してたん?」
「お富さんとずっとしゃべってた」
「なんしゃべった?」
「お富さんのこと」
「お?」
松永は「長野にしゃべってもいい?」ってお富さんに了解得たら「好きにしていい」ってことで松永経由で話を聞いた
お富さんはまさか自分だけ?と思ってたらしい。
よー分からんよね。
松永が松永とお富さんの会話形式で書くと分かりやすいんやろーけど俺の言葉で書く。
お富さんはモリクミや鎌やんがふつーに社会人してるのが信じらんそうだ。
「モリクミや鎌田が社会人してて私が海外飛び出して好きな写真の仕事一本だけで生きているとは思わなかった」
んだと。
「モリクミも鎌田も普通に社会になじめる人じゃないと思ってた」
「私だけ突っ走ったけどなんだろなー劣等感みたいなのはある」
「夢追い続けるのはいいことでも悪いことでもない。でもね心のどっかにね、あるの。モリクミも鎌田も同じ人種だったはずなのに、って。だから二人には何か言う時は上から目線だけど二人に劣等感もあるのよwww」
「誰だってそう。社会人して税金納めてる人たちを私は尊敬してる。勢いで海外に飛び出して夢を追うあたし自身を下に見ることもないんだけれど。でもね誰にだって人を見て劣等感を持つものよ。」
そんなお富さんの心の中を教えてくれたらしい。
「モリクミはあーいう子で絶対この子ふつーの社会人になれんわwwwwと思ってたのに資格は取るわいい会社に入るわでそれに驚いた。鎌田は演劇と会社の二足のわらじ履いてうまいことやってる。鎌田もそんなこと出来る男とは思わなかった。好きなことだけしか出来ない男と思ってた」
「あの子たちは私と違って社会との距離感うまくコントロール出来てるんだなって思った。私が一番しっかりしてるってみんな言うけどそうじゃない。私にはそれが出来なかっただけ。夢を追うのが悪いってこと言いたいんじゃないけど私にはあの子たちがやれることが出来なかったのね出来ない人側だったの」
お富さんはお富さんなりに葛藤があったのかもしれんなぁ。
「松永ーどーしてそんな話になったん?」
「きっとみんな同じだって言いたかったんじゃないかな。お富さん自身の心の内打ち明けてくれたのは僕の為だと思う」
「そっかー」
松永は意識してないかもやけど劣等感たくさんあるからなー
「僕が入学する前のモリクミ先輩と鎌田先輩との出会いとか三人が一年生の頃の話聞いたけど」
「おもろそうやね」
「うん。面白かったけどその場にいないで........僕は後輩でよかったって思った」
「そんなひどかったかwwww」
「ひどいね」
二人で夕食食べながらそんな話しよった。
二人でこうやって食事ゆっくり出来るのもいいことやと思う。
寝る前にちょろっと俺のやってるオンラインゲームに松永も参加して二人で狩りしたりする時間があった。
俺が前衛で盾とか剣でモンスターなぎ倒すのを松永は後ろで回復と補助魔法かけてね。
松永は攻撃スキルを一切取らんで回復と補助しか出来ない。そんなやつおらん珍しい構成。
二人で狩りする時とか他のプレイヤーとPT(パーティ)組んで狩りする時も上手に回復や補助をかけるけん危なげなくPT生き残らせる。上手やと思う。実際松永と一緒におるとよく他のプレイヤーから声かけられる。回復と補助のPT回しがうまい松永とモンスターの攻撃ガシガシ受ける盾役の俺がいい意味で役に立つからやろう。ゲームのキャラにも性格出るなぁと思う。
俺がゲームするけん付き合ってもらってる形なんやけど二人の時間が合わんでなかなか出来んかった。それが出来る時間が出来て俺は嬉しい。
ゲームして「そろそろ寝よっか」で二人で風呂入る。
「長野我慢してるってね」
「なんを?」
風呂に二人で入って松永の背中洗ってやりよった時に言われた。
なんのこと言われとるか分かってたけど知らんふりした。
「エッチを。別に僕エッチしても大丈夫だよ」
「元気になってからでいいよ。松永はしたいって気にならんやろ?」
お富さんから聞いたんやろーね。
お富さん達には松永が元気になるまでエッチせんっ!!宣言しとったから。
「やりたいんやろ?僕はいいよ」
「松永がしたいっつーんならやりたいけどそんな気持ちの余裕ないやろ?せんでいいよ」
「うーん」
背中見せてた松永がこっち向き直って俺に腕回した。
「裸で抱き合うと気持ちいいね」
「おぃ.........おいって」
「気持ちいいね」
「気持ちいいけどいかんって!!」
んーなことされたら男ならムラムラするやろ?ゲイだけか。
俺の息子がすぐ反応しとった。
「我慢せんでいーよ」
「いやいかんって!!松永がきつかろーもん」
「そんなことないよ」
抱きついて俺の肩に顔乗せてた松永が俺の右手を取った。
「ほら、僕もこうなるんやもんwwww」
俺の右手を松永の息子に持って行く。俺と同じようになってた。
松永からそんなことするのは珍しい
男ってねやりたいとかじゃなくても気持ちよかったら息子反応するんさ。
気持ち良くなくてもエロイ気分じゃなくてもなんかおっ立つ時あるある。
松永はやりたかったわけじゃないけど俺が我慢してるの分かってたけん誘ったんやろー。
お互いの息子握って
「軽くしてもいいん?そんなことされたら」
「だからいいって」
「いつもみたいにガツガツやらんけん」
「はいはい」
ってさっさと体洗ってタオルでガシガシ体急いでふいてベッドに向かった。
ベッドの上に座ってお互い向き合ってキスしながらお互いの息子ニギニギしよった。
「松永君はね」
二人でハァハァ言いながら俺はお富さんの言葉が浮かんでた。
「死にたいんじゃなくて生きたいんだと思うのよね」
「どいうこと?」
「モリクミや鎌田は勘違いしてると思うの。松永君は死にたいんじゃないかって簡単に言うけどさ裏返せば生きたいってことだと思わない?」
「俺頭悪いけんお富さんの言いよる意味が分からん」
「松永君辛いとは思うのよ。昔のこともそうだけど、松永君凝り性なところあるよね」
「おぅ」
「全てにおいて凝り性なの。昔のことだって全然忘れてない。反芻してる感じすら一緒にいると思う。それ以外にもたーくさんのこと知り過ぎてる。そりゃ死にたくなるわ。でも生きたいのよ」
「わけが分からん」
「凡人には分からないでしょうね。私だって分からない領域。頭がいいのもあるんだろうけどそういうんじゃなくて知り過ぎたのかな。松永君の予想って当たるじゃん?」
「そうやね。よー当たるね」
「未来のこととか予想出来てそれが実際に全部当たるって私たちはそばにいるからおかしく思わなかったけどおかしいと思わない?」
そう言われればおかしいんだろうな。
今まで書いたものの中にもそーいうのあった。
前書いた大学時代のテニスサークルの淫行を文化祭で暴露する内容とか書く予定なかったんよ。
書こうとか松永言いだして「はて?」と思っとったけど、その後新宿コマ劇前で起こった大学の集団道路ぶったおれ女子のこととかね、いずれ暴露されるとか予想してたんかな?とか。他にも文章の中にそれっぽい「これも書く」って松永が書いたもんもある。渋谷区のゲイのパートナーシップ成立したやんね?その前に俺のか松永の文章の中でえんらい長い松永の同性婚とか政党とかなんちゃらの話を吉野にしたところとか「これ確かにお前話しよったけど長くね?お前この文章長いよね?」って言った時も「ううん、多分近い内に何かそういう動きあるだろうから」ってことで全部書いてたんよ。
そんな記事とか放送とかない時からお前そうなるって分かってたんか、と。
「松永君なんて言えばいいかな。世の中憂いちゃってる。知り過ぎちゃってほんとは松永君お得意のもうどーでもいいが発動していつでも死んでオーケーな感じ?虚無感って言うの?でもね、生きたいのよ。生きていたいんだけど心と体がね。小さい頃から強いストレス受けて生きて来た感じでしょ?今もそうなんだろうけどパンクしたんだと思う。もー無理っ!!って。心と体が悲鳴あげちゃってー。松永君本人もそれ分かってたと思うのよ。分かっててどーしよーもないから辛かったんじゃない?生きていたいのは長野君の為なんでしょーね。長野君いなかったらきっと死んでたわ」
「いやいやいやいやいや!!なんか話がぶっ飛んでね?松永どーなってるん!?」
「だってお婆ちゃん亡くなってから松永君と電話で話した時に言ってたもの。お婆ちゃんもお母さんも亡くなって家族いなくなったけど........長野いなくなったら僕死んでもいいかな、って。笑ってたけどあれ本心だと思うよ?長野君がいるから生きたいって思えてはいるんじゃない?じゃなきゃあんな無理して生きてないわ。生きるのって苦行だぁーってねwwww松永君だけかもだけど。修行に近いwwwふつーの人そんなことで悩まないしwwwwww」
松永と俺のお互いのおでこくっつけてハァハァ言いながらお互いの息子上下しておでこ離してまたキスとかしてた。
エッチん時だけせつなそうな顔するなよなぁ。普段から辛かったらそういう表情なり態度に出せっつーの。
「お前なぁ.......」
「え?」
ハァハァ言いながら松永がポワーンとした虚ろな目で俺見てた。
俺のベロチューでついた唾液がくちびるのところでちょっと光ってた。
エロいなぁ。
「まぁいいや気持っちぃいいいい!!」
「うん」
松永の顔とか首とか胸とかベロンベロンに舐めまわしつつお互いほぼ同時にイッタ。
俺が松永の出したナニがついた自分の右手をじっと見た。
「な.何してるんっ!?」
松永がドンびきしてた。
「いやー。これ松永の精液やん?これがさー精子むっちゃおるんやろ?これ松永の子供の種たくさんつまってるんかー思うたら愛おしい」
「気持ち悪いwwwwww長野やばいwwwww」
お前が言うな。お前の方がやばかったやろ。
好きなやつのもんだったらなんだってよく見えるんさ。他の男の精子とか見たくもないし触りたくもないわ!!
とりあえずそのままペロッて舐めといた。
松永がさらにドンビキしてた。
「じゃあお前も俺のを」
「誰がするかっ!!変態通り越して変質者みたいになっとるやないかっ!!」
「お前ぇええええ?こんなイケメンな変質者がおるかーっ!?お前は俺の精液愛おしく思わんのーっ!?」
「なんでそうなるっ!?」
「明日松永の口に出していい?」
「調子のんな」
松永に頭叩かれた。
二人きりの時はいつも通りな気がするんやけどね。
俺の知らん松永がまだあるんかな。
俺に隠そうとしてる松永の姿と心がまだあるんかな。
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