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場末(1)
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この話は少し前の話なんやけどね。
吉野と奥田を召喚したった
松永が新しく書く働く男2の為に話を聞きたい、30代のゲイに話が聞きたいんやけど知り合いを紹介しろっつーことらしい。
んー。
松永は言わんけどさーなんで働く男の続きを30代の登場人物にして書いてるのか分かる気がするんよね。
俺たちの30代の時の姿のヒント見つけようとしてるんかなーって。
30代になっても俺らはきっと、てか絶対付き合ってて一緒に生活してるんよね。
長いこと一緒やけんそれは分かるんよ。
でもさ30代になったら仕事も責任が増えてる立場になっとって今はそーでもないけど結婚しないん?やら彼女おらんの?っていうめんどくせー攻撃が増えてると思うんよね。
今は20代で仲良い男が二人で生活しよるねーって可愛げあるように見られてるのかもしらんけどさ、30代男二人で一つ屋根の下で生活してるってーのもさどう思われるんやろね。
その答えかヒントを見つけようとしてるんやないかなーと。
やけん30代のゲイを紹介してもろて話を聞きたい言うのもあるんやないかねーと思うんよね。
元々松永他人と知り合うのが好きやないし仕事以外ではコミュ障全開やしそげん自分から言うやつやないんやけどさ。
「変なやつ紹介すんなよ?」
「大丈夫だって変なの紹介しないし。オネェじゃなくて二丁目にも出ないようなふつーの人がいいんでしょ?」
「んだな」
吉野と奥田に連れて行ってもろたあの気だるい女将がしているゲイバーで会うことになっとる。
約束の時間まで松永が二丁目近辺をちょろっと歩きたい言うんで吉野と奥田と俺たちで歩く。
気になる場所がいくつかある言ってたから前来た時になんか興味ひくもんでもあったんやろう。
「古いね。これ二階はちょんの間だった青線地帯だったと思う」
「ちょんの間?」
「青線!?それはっなんですか!?」
「売春地帯の名残ですね。この建物そうだと思います。ここにもゲイバー入ってるの?」
俺と奥田の質問に松永が答えながらその二丁目にある建物見とった。
「入ってるよ。でも僕この辺りのお店入ったことないのよねー」
「そうなんだ」
「松永君入ってみたいの?」
「うん......見てみたい。今はゲイバー入ってるみたいだけど建物は当時のままだよこれ」
「入ってみる?でも初見の店だとどんな店か分からないし相手されない店だと困るわぁ。誰か紹介してくれるかな?ママに聞いてみよ」
吉野が松永に答えて腕組みしとった。
ま、後で考えるか?でその場を後にして松永が次の場所向かった。
仲通りも仲通りから入る路地もゲイの視線がからんだけど松永は気にせんで、てか見ないで目的地に向かって歩く。
「これが投げ込み寺なんだ」
「投げ込み寺?」
「これ遊女の投げ込み寺だったんだって。お参りして行こう」
「ほー」
二丁目の仲通り入ってすぐんとこにあった寺がそうなんやと。名前忘れた。
松永が言うには二丁目近辺がそげん街だったんだろうっちゅーことだった。
近くの花園神社も見たけどち○この石像とかあって昔の花街で遊女がたくさんいたんやなかろうか?っちゅー話。性病除けのご神体って教えてくれた。見て回りながらアイフォンの録音機能とレコーダーに松永が見たことをしゃべりながら録音しよった。
松永が満足したそうやけん待ち合わせの気だるいママのいる店に向かったら吉野が呼んどったやつらがもう来とった。
「いらっしゃーい」
「どもー」
「こんばんは.......(オドオド)」
いつも俺らだけなのに他に知らん顔が3名カウンターに座っとったけん松永が拒絶しそうになっとったけどこらえとった。
「私一人じゃ無理」
ママがだるそうに言うた。
「ねぇ長野さん松永さんカウンターの中に入って?」
「へ?」
「手伝って?ね?」
「なんで?」
「お客さん多いから。こんなに相手したくない」
「カウンター埋まってるだけやないすか」
吉野と奥田は俺と松永に中に入って手伝えって面白がって言いやがる。
「え?えぇ!?僕?」
「おぃおぃ。俺ら客なんだが」
「松永さんと長野さんはただでいいから。好きなの飲んでいいし」
松永金に弱いからなぁ。その言葉で迷っとった。吉野に呼ばれたやつらも面白がって俺らに中入れ言う。
「松永どうするよ?」
「長野どうする?長野が入るなら僕も入るけど」
「松永大丈夫なら俺も入るよ」
「イチャイチャはいいから!!早く入ればいいじゃん」
「吉野うるせー」
結局二人で中入るんやけどね。んでママはなんでかカウンター席に座りやがる。
「なんで座ってるーん!?」
「だって中に三人もいらないもの。楽させてもらうわー」
「おぃいいい?」
んで俺ら店子とかしたことないんやけどね、どこに何があるかとかママの指示聞いたり口出しするの聞きながら手伝ったった。
「いいんかい.......俺らがこんなんして」
「いいのよー。イケメン二人入ってるって知ったらお客さんたくさん来るのに。これから週末だけでいいから入ってくれていいのよ?」
「入らねーしwwww」
「僕たち副業駄目です」
松永が吉野と奥田のボトルから酒作りながら困った顔しよった。
「イケメン二人に酒作ってもらってwwwww」
「こんなイケメンがいたらみんな来るよ(そう言うんやけんしょーがない)wwwww」
俺と松永の店子ぶりに吉野に呼ばれた30代のやつらもお世辞言いよった。
「何か飲む?好きなの飲んでいいよ」
30代メンバーから言われて
「じゃあボトルから頂きやーす」
ってボトルから俺の分も作ろうかなって思っとった。
「長野慣れてるwwww店子みたいwwwww」
「長野さん慣れてますね!!」
吉野と奥田がなんか喜んどる。そりゃ飲み屋は俺出とったことあるけんある程度分かるさ。
「飲みに出とったけん分かるさ。松永は酒飲めんけんジュースもらってもいいすか?」
「いいよ好きなの飲んで飲んで。松永君お父さんかお母さんが外国人?」
初対面のやつが松永にする質問来おった。いつもの松永なら「またか.....」って嫌そーな顔するんやけどこん時は緊張してたんかそれとも仕事と割り切ってたんか普通に答えよった。
「いえ、純粋な日本人です。じゃ.じゃあオレンジジュースを頂いても....」
言いながら松永がカウンター席座っとるママをチラチラ見よった。オレンジジュースまた買い忘れてねーよな?って確認の意味でも見たんやと思う。
「オレンジジュース下の冷蔵庫に入ってるから」
「はい(フゥ......)」
チェックの紙とペンをママが持ってて伝票だけは書きよった。
俺らいつまで店子すればいいーん!?このままずっと中で働くんかーい!?
松永はモリクミたちの酒とか作りよったけん飲むのは出来んけど酒はちゃんと作れた。
俺もその初対面の30代のやつらのボトルから酒作るの手伝って俺の分もそれから作ろうとした時
「長野焼酎好きじゃないのよー」
吉野が呼んだ3人におねぇで言った。
「俺たちのボトルから作らなくていいよ。好きなの飲めばいいって」
「気を遣わなくていいよ。好きなの飲めばいい」
ありがてえ。焼酎好きじゃないけんビール瓶出した。
「てかさーママ。長野ただで飲んでいいんでしょ?だったらビール勝手に飲んでいいんじゃない?」
「あら吉野。あたしの店の売り上げを邪魔するの?」
その30代のやつらの伝票にビールってつけよるのをペンで横線引いて消しよった。
客につけるつもりだったかwwww俺と松永ただで飲んでいい言いよったやんwwww
店子ってキャバクラのねーちゃんと同じでやること一緒なんよね。
ノンケのキャバクラと違うのはさー俺ら煙草は吸わんけど店の中の人間も煙草吸う奴は客気にせんでガンガン煙草吸うって位かな?
「松永さん長野さんライターは後ろの引き出しに入ってるから出して持っておいて。火を点けてあげて」
「うぃー」
「はい」
ライター持って吉野の呼んだやつら煙草吸うやつおったけん火を点けてやった。
「グラスの氷の音がカランって鳴ったらグラスが空かもって思ってボトルから作ってあげて」
「灰皿に吸いがら三本貯まったら灰皿重ねてこうやって灰皿取って交換して」
「お手洗いから戻ったらおしぼりを広げて渡して」
無駄に店子の仕事を俺と松永が叩き込まれて松永が取材出来ねーwwww
んで吉野の友達ってか知り合いなんやけど30代のやつら全員ネコってwwwwww
タチとは吉野は友達になれんで食ってしまうんやろーねー。ネコやけど頑張って見た目キープしてるノンケっぽいやつらでそいつら揃えてやがった。
タチやったら吉野のタイプやねーって連中。吉野と違っておねぇ使わんやつらやったね。奥田はこいつらがネコって分かっとるけん安心してる感じやった。
「松永君何歳?」
「今年2○歳になります」
「マジ!?」
「ウッソ!?」
「全然見えない......」
高校ん時から見た目変わらんからなぁ
「俺とタメっすね。高校ん時の同級生」
「長野君も若く見えるけど松永君は詐欺だなぁwwww」
「もっと若く見えるけどそれでもゲイバー出てるから大学生だろーなーって思った。もっと上なのか」
「学生服まだ着れるよねwwww」
「はぁ.......(オドオド)」
松永が全然取材出来ねー。俺ら質問攻めでなんだかなー。
吉野と奥田が助け舟出してくれてよーやっと松永のターンが来た。
「えっとですね。お話を聞いでもいいですか?」
「なになに?なんでも聞いて?」
「どんなことでも話すよーマジかわいいなぁ。年下もいいなぁタチじゃないんだよね?」
「長野君がタチかぁ。二人付き合ってるのかー残念だwwwww」
やっぱこいつらゲイやわ。話がどーしてもそげん方向に行く。
吉野がそのたびに「ちょっと!!松永君が話聞けないんですけど!?また話がそれてるんですけど?」って言って流れを何度も戻した。
松永の質問形式で三人から話聞きよった。
いつゲイって気付いた?やらきっかけは?やら普段のノンケの生活やらゲイの生活やら、困る面とか20代と30代の違いとか、面白いエピ話してくれやら。あと恋愛関係とか友人関係、んで吉野にも聞いとったけどハッテンバの話もそいつらにも聞きよった。
松永に聞かれんことまでそいつらよーしゃべりよった。三人とも知り合いなんやろーね。しゃべりながら思い出話しよった。
松永は話聞きながら酒作ったり灰皿交換したりもちゃんとしよった。
俺話聞きながらビールがんがん飲んでた。ただ酒バリうめー。
「松永君と長野君店子したらたくさん客来るよ」
「松永君落ち着いてるなー。最近の若い子ってキャピキャピして疲れるんだよね。こんな店子いたらいいな」
「僕2○で若くないですよ」
「喧嘩売ってる?俺らから見たら若いよwwww」
「す.すいませんそういうつもりでは.....(アワワワ」
「冗談ってwwww」
「松永君年上のタチネコどちらからももてそうだなー。タチも出来るんだったら最強」
「どうしてですか?」
「見た目かっこいい年下の子にやられたいってネコも多いから」
「はぁ.........(困惑)」
「長野君は年上年下からもてるね兄貴にも弟にもなれる感じ」
「そうそう」
俺と松永の見た目談義になりよる。
「週末はここにいるんで皆さんもよろしく。売り上げ上がるから助かります」
「俺ら毎週末来るとか行ってないやん!!」
ママが伝票めくりながらニッコニコしてやがる。俺ら今日だけしか店ん中入らねーし松永の為に来てるだけで誰が毎週末来るかっつーの。
「あ、そうだわ。ママ新千鳥街で知ってる店ある?行ったことないんだけど紹介して欲しいの」
「あそこ?どうして?あんな場末のバーが集まってる建物に?」
場末wwwwここも同じようなもんだろーが。吉野に答えるママの言葉にビール吹き出しそうになった。
「松永君が建物に興味あるんだって。入って見てみたいって」
「あの建物古いからね。でもカウンター席5席で6畳もないような小さいお店だらけよ?」
「駄目ですか?」
「いえいいんだけど......松永さんが行くような綺麗なお店じゃないんだけど。行きたいなら連絡してあげて席空いてるか聞いてあげるけど」
「お願いします」
「でもまだ駄目」
ママがまだここにいなさい言うけんしばらく店でみんなでワイワイ話しよった。
んで30代のやつらは3人で他の店も飲み歩いて帰るってことで俺らお礼言ってバイバイした。
店に奥田と吉野と俺と松永のいつものメンバー残って松永がほっとしとった。やっぱ緊張してたんやろう。
カウンターの上片付けて松永が洗い物しよった。短い時間で普通に店子っぽくなってやがるwwww
俺酔っぱらってたけん松永にほとんど仕事させてた。
「じゃ店仕舞いしましょーかー」
「おぃいいい!?まだ0時回った位やん!?」
その日は松永の取材も兼ねて朝までオールで飲む?ってことになっとって吉野も奥田も俺たちも朝までの予定やったんよね。ゲイバー飽きたらカラオケか飯食いに行くかそれかやりたくなったらラブホ行けばいいやんって思っとって。
「今から私も一緒に飲みに出るんです」
「店は!?」
「〆ます」
「やる気ねーwwww」
俺たちだけやなくて吉野と奥田も店の片付け手伝う。
俺ら店子かwwww客なんだがwwwww
カウンターに椅子上げたり(次の日掃除する為やろーね)
カウンターの空いてるスペースにグラスの下に並べるコースター並べたり(乾かす為やろーね)松永が洗い物したやつ、グラスとか灰皿とか拭いたりを俺らしよった。
俺は空瓶をケースに入れて表に出した。
吉野が松永と並んでダスター(カウンターとか拭くゾウキンやね)を洗いよった。
「あ、吉野。洗い終わったらそこの漂白剤ちょっと混ぜてダスター漬けといて」
「はいはい!!(怒)」
「松永さん包丁使える人?」
「はい」
「レモンとライムも切って頂けると助かります」
「おぃいいいいい!!もう〆るんやろーっ!!てか俺たちこきつかって女将何してるーん!?」
「今日の売り上げチェックしてます。あと酒屋に頼むお酒の確認を.....今日松永さんと長野さんいるし準備しちゃおうかなと思いまして」
「ちょっとー!!あたしたちはお客でお金払いましたけどー!?なんで私たちまで片付けの手伝いしてるわけー?」
「いいじゃない。吉野ケチくさいの」
「なんですって!?」
「バリおねぇ.......」
「吉野おねぇ丸出しだねっ!!ボックス席の椅子はどうするんですかっ!?」
「奥田君上げといてくれる?あ、松永君レモンとライムは端を切り落として......」
「分かります。このタッパーの中にある物と同じ形になるように切ればいいんですよね?この形だと8個出来ればいいですか?」
「さすが松永さんね。お願い」
「はい」
んで片付け終わる頃にママが松永が気になった建物の店に電話したけど客がおるけん座れんそうで帰って席が出来たらママの携帯に連絡くれるんだと。俺ら片付けた店でぼけーっとしとった。
「好きに飲んでいいのよ?ただだから」
「いえそういうわけには.......」
「ご飯食べに行く?お腹空いたわね」
「おぃいいいい!?」
「何食べたい?」
また腹減ってるんかい女将は。
「ママ駄目よ。松永君この近くの食べ物屋だとゲイが多いから落ち着いてご飯食べられない」
2丁目近辺飯屋は多いんよね。でもさ客がゲイ多いけん落ち着いて松永が飯食えん。
「ああそうね。出前でも取る?」
吉野がママに松永がゲイ視線苦手、二丁目苦手情報伝えとったみたいでその言葉だけですんなり納得しとった。
ゲイバーで出前取って食べるんかい.....
出前が来て食っとったらママの携帯に連絡来て俺ら気だるいママの店出て初めての店行った。
カウンター5席だけやね。てか6畳もないやん!!バリ狭ぇwww
カウンターの中もすんげー横にでかいバリゲイゲイしい男が収まってるんやけど見動き出来んやろうって位狭ぇ。
「はっ!?いらっしゃいっ」
俺らが到着した時そこのママ焼き鳥食ってたんやが焼き鳥ガッツク姿が似合う髭短髪マッチョでバリオネェの人やった。
「お母さん!?どうしたこと!?」
「何が?」
「お店放りだしてイケメン4人も!!ボーイの子買ったの?」
俺ら売り専じゃねーよ。
「お客様よ。この建物に興味があるらしくて行きたいと仰るからお連れした」
「ママの○○です~彼氏募集中ですぅ~ネコですぅ~」
何アピールだっつーの。色気営業か。俺と吉野と奥田がタイプなんやろーね。アプローチして来よったけど
「こっち彼氏」
「僕の彼氏」
って吉野と俺で隣に座っとる奥田と松永指さしたらすんげー落胆しとった。
「長野君のタイプはそちらさんなのねー。じゃああたし駄目よね?」
「無理っすねwww」
「がっかりよ。お母さんのボトルからでいい?」
「随分来てなかったけど流れてない?」
「怖くて流せないわよー。まだありますぅ。ちょっと待っててね」
ノート取り出してペラペラめくって紹介してくれた気だるいママのボトルの場所探しよった。カウンターの背後がボトル棚になってたんやけどそのママがデブな体(デブ専とか言うけん言葉汚いかもやけど勘弁)で振り返るのも窮屈な狭さやなあ。
松永は店入ってからはキョロキョロして建物見よった。
奥の席から気だるいママ、松永、俺、吉野、奥田の順番で座ったんやけど気だるいママが松永に気遣っていろいろしゃべりかけよった。なん飲む?とか。
「お手洗いってここどこにあるんでしょうかっ!?」
「お母さんの後ろにある引き戸ね」
「!?」
俺らの座っとる背後の壁との距離もせまくて椅子ひいても立ち上がるのも一苦労なんよね。
奥田がトイレ言うけん俺らの背後通ろうとするんやけど通る奥田も俺らもバリ大変。しかもトイレ和式かよwwww
場末過ぎんだろうwww
んで乾杯して松永がこの建物のこととかついでに店いつからしてるのか?とか30代のやつらに聞いてたのと同じ質問しとった。
「松永君と長野君と奥田君はノンケっぽいのね」
「吉野はそうじゃないんやねwwww」
「だってオネェさんでしょ?あたしと同じ匂いがする」
「そうですけどね(イラッ)」
「3人ほんとにゲイなの?ゲイっぽくないわー。最近のリーマン系ってほんとノンケっぽい人増えたー。」
らしいよ。俺と松永と奥田ゲイっぽくないらしい。仕草とかしゃべり方にオネェないけんやろーね。
そこでも俺ビールガツガツ飲んで(これは自分で払った)バリ酔ってしまった。
「やりてぇええええええ!!」
「ハッテンバでも二人で行ってくれば?」
酔うとエッチしたり松永に甘えたくなるんよね。
松永にからんでやりてーやりてー連呼しよった。
そんな俺に気だるいママと場末の店のママがハッテンバに二人で行っちゃいなって言う。
ハッテンバの個室でやればいいってさ。
「ハッテンバとか行かん!!」
「週末でハッテンバの個室も寝てるやつらに独占されてるだろうしね。やる場所ないかもね」
「ラブホ近くにあるやろ?今でもあるんかな?」
むかーし大学時代に通ってた時の記憶やとこの辺りに数軒男同士でもふつーに入れるラブホあったはず。
「あるわよ。男同士でも入れるラブホあるわ」
店のママたちが教えてくれて俺その気やったんやけど
「長野そう言えば前も新宿2丁目のラブホに行ったことあったんだったね」
って松永が俺見んでオレンジジュース飲みながら真顔でボソって言った。
そん時吉野と奥田が「あっ!!」って顔しよる。
やべぇええええええ!!しくじった!!
「ラブホはいいや.....」
「え?なに?どうしたの?」
「空気重くない?」
吉野と奥田と俺下向いてドヨーン。松永だけ平然とグビグビオレンジジュース飲んどった。
吉野と奥田が俺挟んで松永におべっか言ったり愛想笑いしながら松永大明神のご機嫌伺いよった。
松永が俺らをチラって見て
「どうしたの?」
ってニコって笑ってやがるが目が笑ってねぇええええ!!俺酔い醒めて静かにしとった。俺から墓穴掘るとか......最悪や。
気だるいママと店ママが空気察知して別の話題ふりまくっとったけどその内松永が戻った。
んでどういうわけか売り専の店行こうってなった。
「なんでってー!!俺ら売り専とか用ないし!!」
「私が用事あります」
「ママボーイ買うんかい.......」
「え?買わなくてもいいんですよ?売り専の子呼んでお酒飲むだけでもいいお店あります」
「そうなんですか?」
松永が話に食い付いた。なんか気だるいママの話やと売り専の中にお酒も提供しとる店あってチップ程度の金払えば決まった時間席について一緒に酒飲んで話して気に入ったら買う、別に買わんでもいいって店も結構あるらしい。
「松永さん興味ある?」
「ボーイの人とお話出来るんですか?話聞いてみたいです」
「駄目ってー!!そげんところ連れて行きたくねーし」
「長野がエッチやりたくなるような人もいるんやない?」
バリ松永の目が冷てぇ。
「ごめんって........俺お前以外としたくないって」
「どうだか。吉野君と奥田君はどう?」
「んー。面白そうだけど奥田どうする?」
「俺大丈夫!!目移りすることないっ!!吉野もそうだと思う!!」
「僕もいくらイケメンでもお金払ってまでやりたいって思うことないから。それに!!そんなお金払わなくても男見つけられるしー」
「吉野!!俺がいるじゃん!!」
「あー。そうねそうね。奥田いるから別にそんな気にならないわー」
「じゃあ大人の社会科見学で遊びに行ってみましょうか」
「ママが行きたいんじゃね?」
「長野もエッチしたいんでしょ?タイプいたらお金払ってみれば?僕止めないけど?」
「しねーよ!!もうほんとごめんってー!!怒らんでよ.....」
「酔い過ぎなんよ」
んでこの続きは話長くなったけん次回。
次回!!俺らスカウトされるの巻!!
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