アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
告白
-
「長野お昼だよ」
「もうそんな時間か」
金曜の夜から土曜の朝にかけてエッチしとった俺たちはいつものようにベッドで抱き合って寝とった
まだ寝足りん俺は裸の松永の肩腕背中ナデナデしながら抱きしめてたんやけど今日土曜やけんやつらが来るかもなーって思いよった
「そろそろ起きてシャワー浴びないかん?モリクミたちがいつ来るか分からんしな」
金曜の夜はあいつらには絶対来んなよ!!って言っとるけん来ないんやけど土曜いっつも連絡なしに来たりするけんなぁ.......
「ううん。今日は来ないよ」
「へ?」
「今日は遠慮して下さいって先輩たちには言ってる」
「マジで?じゃあ俺たちだけで思いっきり過ごせるやん!!」
「うん」
久しぶりにゆっくり出来るなぁ思って笑顔で松永をギュッてしたら俺の背中ポンポンって叩いて
「お腹空いてるやろ?ご飯作るよ」
って俺の腕解いてベッドの下に脱ぎ捨てられた松永のシャツとパンツ拾い集めて着よった
「あいつら来んなら裸のままでいいやん。エッチの続きやろーぜ。寝たけんお前も元気なるやろ?」
「ううん。ご飯食べたら話あるけん。作ってる間長野もシャワー浴びて服着りー」
「ファッ!?」
俺そん時松永になんかやらかしたのかと思ってガクブルしとった
俺松永怒らすことなんかしたか!?思い当たることが多過ぎて何が松永の地雷踏んだのか分からん!!やべぇええええ!!とか思いよった。服着て話があるっつー時は大体俺に説教やけんね
「松永ごめん」
「え?」
「先謝っとくわ。俺なんかしたんやろ?理由が分からんって、違う!!そうじゃない!!分からんわけやないんやけど!!」
前松永に「どうして怒ってるか分かる?」って聞かれて「俺がなんかしたんやろ?すまんすまん」って言ったら余計ブチギレてたけん俺また地雷踏むような謝り方しとるー!?って気付いて慌てとった。でも何が松永をキレさせたんか分からねーっ!!ってその時の俺テンパりまくり
「違う違うwww何を勘違いしとるとって。普通に話があるだけ。何をこわがってるん?www」
「ふぃー。お前バリキレてんのかと思った。お前俺にキレる時服着てこっち来い!!話あるけんっていうパターンやけんさぁ」
「あーwそれで勘違いしたんやね。ごめんそんなんじゃないよ。いいけんはよシャワー浴びて服着て来て。ご飯作りよくね」
「わーった」
松永が笑いながらベッドルーム出て行ったけん俺も裸で部屋出てシャワー浴びに行った
シャワー浴びながら話ってなんだ?とか考えてたんやけど「いい話やといいなぁ」とか思っとった
話があるって言われると身構えるし松永の性格やとそげん風に言うのって「全然たいした話じゃない」っていう話じゃないけんね。改めて話があるっつーのはバリキレてるかほんとに大事な話だけやったし
シャワー浴び終わって服着てキッチンの松永のとこ行って並んで飯の準備手伝った
「そげんジロジロ見らんでよ。何を警戒してるん?」
「お前が話があるって改まって言うけんさー」
「たいした話じゃないよ。その皿持って行って」
飯が出来てリビングに運んで食い終わって松永がお茶出して飲んでる時に松永が「うーん」って何度も言う。悩んでる時言葉にし辛いとか考えてると「うーん」がお決まりやね。松永のクセになっとる。つい口に出てしまうんやろう。コメントでも松永がうーんって言ってて笑ってしまうわwwwwww
「長野」
「なん?」
「今から話聞いてショック受けたり落ち込まんって約束してよ」
「内容次第やね」
「はぁー。絶対長野バリ落ち込む.....僕全然なんとも思ってないんやけどね。長野勝手に悪く悪く考えて落ち込みそう.......」
「なん!?どんな話なん!?」
「うーん.......どうしよう」
「はよ言えってー!!落ち着かんっつーのー!!」
「んーとね僕目が悪くなった」
「なんて!?」
「僕目が悪くなって来てる」
「それって.......お前」
「やけんそんな顔せんでってぇえええ!!そげん深刻な顔せんでーっ!!」
お前なぁ......そうなるに決まっとろーもん。俺がバリショック受けた顔見て松永がげんなり。俺が松永に慰められるっつー逆な状態でしたわ
「たいしたことじゃないとって。目悪くなってるんやけどね。話聞いてる!?長野がなんでそげん落ち込むん!?」
「お前いつ分かったん?」
「んーと......結構前から。病院行って検査して手術した方がいいって言われた」
「手術!?」
「やけんなんでそげん落ち込むとってー!!」
「落ち込むに決まっとるやろーがっ!!そげん大事なことなんで早く言わん!?お前大丈夫なん?目大丈夫なんか!?」
「大丈夫大丈夫。たいしたことやないって。でもこのままだと網膜がはがれちゃうんだって。だから手術しないとって」
「なんでそげん大切なこと言わんっ!?」
「今言いよるやん」
「なんで分かった時に俺に言わんとって!!」
俺の落ちたり怒ったりに松永苦笑しとったけど笑ってる場合じゃないやろー!?って俺思った
「お前落ち込んでない?大丈夫か?」
「うん大丈夫。冷静だから。やけん長野もそげん傷つかんで。なんで長野が泣きそうな顔してるん?」
「愛しとるけんに決まっとーやろ?心配やけんって」
俺松永の話にバリショックで泣きそう、うんや実際泣いた。目頭押さえて松永になんで早く言わんって文句言いよった
「あーもう。やけん落ち込まんでって言ったやろ。大丈夫って。たいした手術じゃない。お願いやけん落ち込まんで。僕の話聞いて。ね?落ち込まんで」
俺が目頭押さえて涙ちょちょぎれるのを背中ナデナデ松永がしよるんやけどバリショック受けてさー
「長野涙モロ過ぎ....」
「涙もろいのお前のことやけんって。お前のことだけって分かるやろ?」
「はぁー。やけん落ち込まんでって言ったのに」
松永の話やと目が見えにくくなって病院行ったら「手術した方がいいっすね」って言われたらしい。手術せんかったらこのままどんどん見えなくなって失明っす。手術したら進行は止まるけど予防であって治るわけじゃない、歳取る内に段々目が悪くなって失明まで行くかもしらんし視力ある程度残って死ねるかもやしどちらかやけど今は分からんって言われたんやと
「長野は知らんやろーけど目の病気の人多いよ?歳取るとみんなそうなるとって。僕だけやなくて。歳取って目が悪くなる人多いとって。そんなたいしたことやないよ?」
「お前まだ若いやん!!」
「なんで怒るとってwうん。僕のは遺伝だろうから。でもね、すぐ失明するわけじゃないから。手術したらすぐ失明ってならんし。うまくいけば死ぬまで視力は残して見えるまま死ねるかもしらんから。手術も2、3日泊まるだけの手術だから。そんなに心配いらんけん」
「なんで分かった時にすぐ話さん!?すぐ手術せんかった!?」
「うーん。早くしたからって僕の場合は別に大して差はないよ。進行ゆるやかみたいだし。それに病室の空きが無かったから。でね長野と今度一緒に病院に行く時間が欲しいんやけど休める日ある?」
「今からすぐ行くぞっ!!病院行くぞ!!」
「今日は土曜で診察ない病院お休みって。落ち着いてよ.......あとねお願いがある」
「なん?」
「みんなには内緒にしてくれん?誰にも知られたくない。長野だけ」
「なんで?心配かけたくないけん?」
「うん。あとねもしかしたらやけど僕もっと歳取ったら目が見えんくなるかもしらんけんね、見える内に杖の練習と点字の勉強しておきたい」
「杖?」
「うん。お母さんが使ってた白杖あるからそれお手伝いさんに送ってもらう。それで歩行の練習しておきたい。訓練するところもあるから。目が見える内の方が慣れやすいと思うんよね。目が見えんくなってからじゃ大変やと思うし。やけんそんな顔せんでってwwww」
松永の言葉に俺どんどん落ち込んでしまうっていうね。なんでお前笑顔なんだよ!?って俺悔しくすらそん時思ってたわ
「会社には報告して平日休みを取ることと1週間程入院と療養で休むことは伝えてある。津島先輩たちの耳に入るかもだけどね.......口止めは会社の人にはしたけど」
「俺いつでもいいよ。松永の休みに合わせて休み絶対取るけん」
「長野の仕事の都合あるやろ?長野役職付いたけん忙しいし簡単に休めんやろ?」
「なんとかする」
「無理せんでよ」
「無理してないけん」
「僕の話でエッチする気が失せたでしょwwwwげんなりしとるwwww」
こんな話される前は「よっしゃぁああああ!!モリクミたち今日来んけんバリバリ今日もエッチできるぅううう!!」ってテンションアゲーやったのにこげな話聞いたらそんな気起きるわけがねー
「お前なんでそんな.........」
言葉が出て来ん代わりにまた涙が出た
「泣かんでよ。僕は平気だよ?だってもし目が見えなくなっても長野そばにいてくれるって言うてくれたやん。それに失明せんよ?手術すれば抑えられるけんね。やけんもうそんな顔せんで」
「お前悩んでたんと違う?」
「うん。長野が絶対こんな反応すると思ってwwwwwどうやって話そういつ話そうかって」
「そうやないやろ?お前見えんくなってたこと悩んでたんやないか?」
「うーん.......そんなことより長野が僕のことで傷つくことが嫌だった」
お前の目をそんなことって言うんか。俺が松永に愛されてるって分かるんやけどそこは嬉しくなかった
気付いたら3時間位話してた
エッチする気がなくなったけどソファで松永を俺の膝乗せて向かい合わせて抱いて座っとった
「なんでこうなるん?」
「俺がこうしてたいけんって」
松永がだるいけんはよ腕ほどいて自由になりたがっとったけどずっーと抱いとった
「松永心配せんでいいけんね」
「心配なんかしてないんだけど.......」
「俺がついとるけん」
「はぁ........こうなるんやろーなーと思ってたけど長野重症過ぎ」
「重症ってなんってー!?俺の何が重症なんっ!?」
「僕に過保護過ぎ......僕も長野と同じ歳のいい大人なんだけど。なんでそー僕を子供みたいに過保護にするん?もうそろそろいいやろ?腕離して」
「お前がぁあああああああ!!そげんやけんやろー!?もっとお前ぇえええええええもっと緊迫感持てよぉおおおお!!」
「長野にそれを僕が言われるとはね.....あと手術したからって見た目が変になるとか僕の目の見た目がおかしいとかはないけん安心していいよ?このまんまやけん」
「そんな見た目の心配じゃねーよ!!」
好きやけん心配に決まってるやろー。松永俺の方読んでない言うけどさー好きでしょうがないけんこげん心配するんやろーがっつーの
「病院の個室と2人部屋と6人部屋で値段違うんよねー」
「個室でっ!!」
「高いんよ。やけん6人部屋がいいかなーって」
「駄目って!!」
「なんで?安いし2,3日で退院やけん。カーテンあるけん個室みたいになるし僕もそこまで拒絶せんで済むと思う。心配せんでも大丈夫だよ?僕平気やけん」
「ちげーよ!!その心配じゃねー!!その心配もあるけど!!松永に惚れてしまう女とか男もおるかもしらんやろーっ!?ナースもそうって!!金なら出すけん個室にしろ。俺が全部出す」
「あのねー.......僕そげんもてんよ?惚れるって.....そげん簡単に人好きになるもんでもないやろ?」
「お前はぁあああああああ!!なんでまだ分からんのかーっ!!」
お前バリバリもててるっつーの。お前が気付いてないだけでバリもててるっつーのーっ!!
一目でお前好きになるやつバリおるやないか。モリクミとかそうやったやないかーっ!!会ったその日に部室に来い俺たち言われたやろー?大学時代もバリ女から声かけられてたの俺隠れてお前の1日見てたけん知ってるんぞー!!今も街でもバリ見られよるやないか!!会社で女たちから飲み行こう食事行こう誘われまくってるの俺は知ってるっつーのー
そげん話してから数日後
松永と病院行った。病院行って検査して一緒に診察室入った
「そちらは?」
「親戚です」
松永が親戚って俺のこと言ったけど「彼氏だがなー!!」と心の中で大声で叫んどったけどね
んで俺病院とか縁がなくて松永のこと位しか来たことないし診察室に入るのはほとんどないんやけどすげーと思った
「今の松永さんの目です」
部屋が暗室なって壁にモニタースクリーン出てそこにドアップの松永の目が出た
医者が目の検査する機械で松永の目見ながらリアルタイムでその松永の目が映ってっていう
俺にも分かるように説明してくれた
「松永さんの目の網膜がゴムが劣化して切れたりゆるみやすくなってる状態なんですね。お年寄りだとよくあるんですが松永さんの場合遺伝があると思います。福岡の病院のカルテを送ってもらったので見せてもらいましたが遺伝が大きいでしょう。お母さんもそうだったみたいですし剥がれやすい。検査で眼圧も高かったので入院するまでは眼圧を下げる目薬も出しときます。視野もせまくなってますね。このままだと剥がれてしまって網膜剥離と呼ばれる病気になります。簡単に言うと失明です」
「大丈夫なんですか?」
俺が聞くと
「手術は網膜を固定する手術ですが入院は短いですよ。必ず成功とは言いませんが大丈夫ですよ。心配し過ぎないで下さい」
って医者が俺に向かって言った
俺が死にそうな顔しとったけんやろう。スクリーンの松永の目が細くなったけど俺のそげん様子聞いて笑ってたっぽい
やけど!!
お前入院2,3日言いよったけど医者は4日言ったぞー!!手術後の検査次第では伸びるとかそん時医者言いよるやないかーい?お前俺に心配し過ぎんように嘘で短く日数言ったやろー!!その差は俺には大きいぞ!!
んで診察の後、入院の手続きを2人でした
俺が松永の代わりに書類書いてた時保証人っつーか連絡先に俺の名前と電話番号やら書いて続柄書く欄もあったんやけど「夫」って書きてーなーって思った
「長野変なこと書かんでよ?」
「変って何って......」
俺のペンがそこで止まっとるの見て松永が言うけどそん時俺らってゲイカップルなんやなーって思った
普段はそげんこと思わんけど俺はみんなに隠さんで堂々と松永の夫って言いたいんだろうと思う
そこにはしょーがないけん従兄弟って書いた
で、病室の空きと手術の予定が調整出来たら連絡しますって言われてどれ位してからかね?それから3日後位に連絡あって病室が○日から空きますって連絡が来た。日程調整してその日から入院しますって松永が伝えとった
「長野入院してる間悪いけど家のことお願いね」
「安心しろ」
「あと、お見舞いも無理して来なくていいけん。面接時間あるけん長野が会社ある時間やし来れないと思う」
松永が入院しとる間俺も休んでそばにおれんかね?って頑張ったんやけどそれは出来んかった。仕事そげん休めんし上司のゴリラ藤沢も「そりゃいくらなんでも無理だ」って言った。年末近くてそげん何日も休める状態じゃねーんだよってね
「それも手は打ってある」
「え?どういうこと?入院中の下着とか必要な物は全部持って行くけん長野来なくても大丈夫だよ。心配せんでいい」
「安心しろ。お前が入院中付きっ切りでお前の看病を頼んどる」
「え?どういうこと?え?ええっ?看病なんていらないよ?目の手術するだけだよ?」
「俺が行けない時間お前に不自由はさせん」
「どういうこと!?何?誰?誰?」
俺は松永の入院に合わせて松永の身の回りの世話をさせる人間呼んでた
「誰?誰にもこのこと言わんでって言ったよね?」
「ああ。モリクミたちには内緒にしとる」
「え?じゃあ誰?待ってよ。病院には看護士おるし介護士もたくさんおるけん大丈夫だよ?」
「心配するな、俺の母ちゃんを呼んどる。家族やけんな。母ちゃんバリやる気だしとったぞ」
「えええええええええ!?」
俺が会社で松永を見てあげられん間俺の母ちゃんが松永のそばにおる。福岡から呼び寄せた
母ちゃん「一大事過ぎるぅうううう!!松永君がぁああああ!!」って入院に合わせて飛んで来た
父ちゃんなんか知らん!!スーパーでなんか買って食べて!!松永君大事っ!!で飛行機乗って母ちゃん初東京ですわ
「どうして長野のお母さんが......」
「家族やけんね。松永のこと話したらすぐ行くってお前明日から入院やん?明日の朝一の便で来るで」
「ちょっと.......そんな話聞いてなかったけど......」
「安心しろ。全部俺の母ちゃんに頼めばなんでもする」
「だから......介護士の人いるから何もすることないって」
「バリ安心」
「長野のお母さんにご迷惑かけちゃった.....どうしてこんなことにって、あ。お母さん家に来るよね!?入院する前に片付けしないと!!長野ぉおおおおお!!変な下着とかエッチグッズとコスプレ全部隠してよ!!うわぁあああああ!!どうしようぅううううう!!明日までに全部見えないところにっ!!」
松永げんなり。バタバタ俺と松永のエロ下着を巧妙に隠し始めた
俺心配。俺の母ちゃんも松永心配で俺と母ちゃんだけが妙なテンションと使命感で松永の入院の日を迎えることになった
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
92 / 107