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同人やないリアルゲイの日常
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1月の終わりかな?
週末で鎌やんとモリクミが家来とった
「あーん!!これですーっ!!」
「付箋はってるページがエッチな感じですよね?」
「ですーっ!!」
松永に頼まれてモリクミが持ってるBL同持って来させとった
松永に言われてエッチな場面はふせん張ってた
「なん!?なんでそんなん持って来させたん?」
「僕も読んでみようと思ってね.....」
「松永君たちが腐女子からどう見られてるか気になる感じー?」
「そういうわけではないんですけど.....」
鎌やんが松永の心ん中探るように聞いとった
後から聞いたら俺たちゲイやけどBLのこのアプリで話書いてるやん?もう長いこと俺ら書いて来たけど松永は読んでもらっとるのに好き勝手書いてていいもんかなとか去年の終わりから考えてたらしい。どーせ読んでもらえるんなら求められる話書いた方がいいって思ったけんモリクミが厳選した同人誌持って来させて読んでみようってね。前モリクミが持って来た時は松永読んでドンビキしとったけどなぁ。エロ描写多過ぎぃー!!ゲイが同人誌読むってあんま聞かんな
「うーん......」
「どうしたのー?」
「あーん!?松永くーんどうしたのーっ!!」
「違和感ある」
「違和感?なんが?」
松永がエッチページ見らんようにすっ飛ばして(そこ飛ばしたらBL同人の意味なくね?)ちゃっちゃか読んで同人誌を分類しよった。俺らその作業見て「何してるん?」って思いよった
松永が見終わって仕訳が終わった片方指さした
「これなんだろう。絵に違和感ある。しっくりこない」
「えー?」
「あーん?どういうことーん?ってぁああああーんっ!!松永くーんすごーいっ!!」
「モリクミ急に叫ぶな!!びびるわwww」
松永の指摘にモリクミ大興奮しとった。モリクミに聞いたら松永が分けて指さした同人が全部オリジナル作品やなくて元ネタあるやつ、二次創作?なんて言えばいいか分からん。ほらナ●トやら黒●やらそれらの同人作品だけやったらしい
「なんで分かるのーっ!?」
松永が漫画とかアニメ見らんけん分からんはずやのに当たってたみたいやね
「自分の絵じゃない絵を模写して描いてるからでしょうか?違和感不自然が。ストーリーが良くても絵が負けてしまっててですね。表紙が上手な絵なのに中見てげんなりする、って人多くないです?僕そんな気がする」
「あーんっ!!松永くーん!!そうなのっ!!表紙に騙されて何度もげんなりするんですーっ!!表紙だけ原作にそっくりなのに!!中の絵がっ!!やーんっ!!松永くーん腐女子の心分かってるー!!そんな松永くーんも素敵よーっ!!」
「おぉおお?よー分からんが松永すげぇな。てかお前松永にタックルするなや」
モリクミが松永にタックルかましてどさくさで抱きつこうとしよるのをアイアンクローで止めた
鎌やんも言われてパラパラめくって読んで
「なるほどー。これは駄目だね。僕は漫画読むから分かるけどカット割り駄目だ。漫画家のプロとは仕事違うねー。元作品知ってるとアラが目立つー」
「絵は上手な人たちだと思うんです。元作品の絵に近づけようと無理するからその人の絵の持ち味が殺されてるのかなぁ?僕こちら側の同人誌には興味持てなかったです」
んで、もう一方に分けた方から松永が1冊手に取った
「これが一番お気に入りです。男の子のことよく分かってる。うーん?なんだろう。この人だけ男の子の一瞬の表情や体のラインの描き方がすごく上手なんですけどこれ......男性が描いてません?」
「あーんっ!?男性作家さんーっ!?手売りでこの人から購入してない分からないんですけどーん!?男性なんですーっ!?」
「僕はそう感じました。この人は男の人だと思います。男の子の描き方が一人だけ全然違う。ゲイの人が描いた筋肉を強調してる、って絵でもない。それとも全然違うし....男の子の体の筋肉の描き方が上手ですよね、デッサンも上手。男の子の描写が一番リアルで上手です」
「どれどれー?」
松永に言われて俺らもそれ見てみた
言われてみると乙女チックやないし、かといってガチムチ髭が出て来るっってわけやないでなんて言えばいいかねー?迷惑なるかもしらんけん作者の名前出さんけど俺から見ても「こいつだけ男の子ちゃんと描いとる」って思った。俺らのガキの頃を思い出させるっていうか
「絵にブレがない。オリジナルのストーリーですよね?無理してないように感じる。うーん。この人男の子が好きなんだろうね.........絵に愛を感じる」
「エッチ描写もエロいんですーっ!!」
「それは別に見なくていいです......」
モリクミに聞いたら松永が選んだそれ書いたのが結構有名な人やったらしい。男かどうかまでは松永調べることはせんけどモリクミが気になるとかで調べたら男やったらしい。絵で女か男か分かるもんなんか。鎌やんは分かるよー?言いよったけど俺とモリクミはそんなん分からん
「どーして読みたくなったのー?」
「僕たちが女性たちからどう見られてるのか気になっただけです」
「ほんとー?」
鎌やんの追求を松永がかわしよった
松永は楽しく書けたらいいなって最初の頃は思いよったみたいやけどね。今はどーせ書くなら自分の好き勝手書くよりも読むやつが気になるのを書かないかんかもねとこの頃言いよった。気にはしてるんやろう。読む人置いてけぼりしてない?って松永が書いた物に俺の意見求めよったし
「あーん!!最近リックスくーんの姿見ないー」
「正月に松永に怒られてから家に最近来んな」
「えー?どうしてリックス君が松永君に怒られたのー?」
んでその単位落としたとか奨学金の話したらモリクミと鎌やんが「それだけしか言ってないの?」って感じで松永に言いよった。俺分からんで「?」って3人の話聞く
「あーん!!松永くーんっ!!リックスくーんにちゃんと言ったー!?」
「ちゃんと勉強して単位落とさないように言いましたよ」
「そうじゃなくてーっ!!」
「それだけじゃなくて言わないといけないことあるじゃーん。リックス君気付いてないんじゃないのー?」
「何のことお前ら言ってるん?」
「あーんっ!!リックスくーんはただの留学生じゃないのーっ!!」
「リックス君は大学から注目されてるんだよねー」
「はぁ.......本人にそれ言うとプレッシャーになるかなって言いませんでした」
「言わなきゃ駄目だよー。気付いてないんでしょー?松永君優しすぎるよー」
鎌やんとモリクミの話やとリックスは飛び級で留学して来た留学生なんやけど飛び級制度利用して留学して来るのを受け入れたのがリックスが松永の大学初らしい
やけん大学側もリックスに注目してるらしいんやけど、リックスの生活態度と成績によっては今後飛び級で留学生を受け入れるかどうかの判断材料になるらしくてな。リックスに今後の飛び級で海外から来る留学生の受け入れはかかってるんやと
「なん?リックス次第で海外からの飛び級の留学生受け入れるか受け入れんか決まってしまうん?」
「うん。大学側も今回初めてなんよ。飛び級の留学生受けれいるのが。他の大学でもないと思う。それに......須田教授の推薦受けてるからリックスが成績や大学生活で何かあっちゃいかんの。須田教授の顔に泥を塗ることにもなるんよ」
「あーんっ!!須田教授が教授会と大学に無理言ってお願いしたのーっ!!それリックスくーん分かってないんじゃなーいっ!?」
「そうなんか。結構どえらいことなんやな?」
「どえらいことだよー。将来僕たちの大学に飛び級で留学したいっていう学生の未来がリックス君にかかってるんだねー。リックス君は第一号なんだよ。リックス君にかかってるんだよねー。松永君それは言わなかったんでしょー?」
「はい.......リックスのプレッシャーになるかもだしそんなことまで言わなくてもちゃんとやる子だと思うので」
「甘いよー」
「松永くーん甘ーいっ!!あーんっ!!」
リックスは平日によく俺たちの家に飯食いに来よったんやけど正月に松永に呼び出されて怒られたけんあれから来てないんよねー
「甘いかもしれませんけど....リックスはやれば出来る子なんでこのまま見守ります」
「甘いなー。ちゃんと教えないとー」
「あーん......リックス君日本に来て勉強より遊びに夢中になってないー!?」
「ちゃんとその都度注意します」
リックスが単位落としたっていうのも出席が関係する授業らしかったけんさぼってたんやろーね。ったく、あいつは大丈夫なんか
そげん話やったけん後日松永たちには言わんかったけど仕事帰りにリックスと2人で外で会った
「お前なんで最近家に来(こ)んの(こないの)?」
「忙しいから.....」
「嘘こけ。試験終わって暇やろーが。お前正月に松永に怒られたけんそれで来んくなったんやろう?お前なぁ松永の気持ち分かっとる?お前のこと心配して言いよるんぞ?松永だって怒りたくねーわ」
「分かってるよ」
「分かってんなら飯食いに来い。松永は何も言わんけどお前が来んこと気にしとるわ」
「分かったよ」
んでリックスがまた家に来るようになったんやけど、きっかけがつかめんで来れんかっただけなんやろーね。それから毎日のように家に来て飯食いやがる。逆に邪魔でうっとーしいんだがwwww
モリクミ鎌やんが言いよったことは松永は一言もリックスには言いよらんかった。リックスを信じるって言いよったんやけどリックス大丈夫やろか?こいつ言わんと分からんと違うか?松永甘-いっ!!なんで俺には甘くなーいっ!?
そんな感じで1月終わって2月。クソどーでもいい迷惑なバレンタインデーが来やがってまーた俺も松永もバリチョコもらってしまって頭抱えとった
「今年も逃げられなかったね......」
「今年お返しにどんだけ金いるん......」
あのなー。俺らゲイですだっつーの!!本気チョコ持って来るんじゃねぇええええ!!とかは言えんでバリ笑顔で「ありがとな♪」って言うんやけど心で泣きまくりだっつーの。気持ちだけはもらっとくがそれに答えられんしどんだけチョコもらいまくってるか知ってるはずだろーから高額チョコを持って来るんじゃねぇえええ!!お返しもそれ以上のもん持っていかんといけんくなるやないかーいっ!!
俺はまだ外回りで多少逃げれたけんよかったけど、会社が女性社員だらけで内勤の松永は紙袋で2つ山盛りにして顔げんなりして帰って来とった
「お前......」
「僕今年どーすればいいん......」
「松永のお返しの金俺も半分出すよ」
「そんなことしなくていいよ。自分で出すから。もーやだ」
「いっそさ、俺ら会社でカミングアウトしね?」
「無理。そげんこと出来ん」
「毎年こげんチョコ増えて来るとシャレならんやろー!?」
取引先の女社員やら出入りのヤクルトのおばさんグリコの宅配菓子の女にまでチョコ送られるってどーいうことだよ!?俺も松永ももてすぎぃいいいい!!ノンケなら嬉しいんやろーけど俺らゲイですぅうう!!爽やか演じるけど俺ゲスで松永もほんとはバリ拒絶マシーンですぅう!!甘い物好きやないとって。やけど俺たち言えねぇええええ!!
リビングの隅にチョコの山が出来てモリクミたちの手で消費されよった午後、松永の携帯に珍しく電話が来とった
「えぇええええええ!?僕去年転職して来たばかりですよ!?」
「ん?」
松永が会社からの電話受けて驚きながらなんか言いよる。その内顔がげんなりしとった
電話終わった松永に「どした?」って聞いた
「僕今年の新入社員の教育係に任命された.......」
「うはwwwwwお前面倒見いいけんやろー」
「面倒見よくないよ。僕去年来たばかりなのに........どうして新入社員受け持たないかんの」
「前の職場でもそげんことやらされてたな」
「はぁ......僕人付き合い苦手だってば!!」
「そげん言うけど松永会社やとニコニコ人当たりよくしてるけん、優しく教えてやるけんやろー?」
「頑張ってそうしてるだけで!!長野、僕これから残業増えるから」
「なんでってー!?」
おぃいいい?残業増えるってどーいうことだよ?
「だって!!新入社員の研修用のマニュアルを新しく作るのも言われたんだもん!!上司や新入社員と打ち合わせとかご飯とか!!ミーティング増えるから!!ご飯の用意出来てない時は何かご飯買って食べて!!」
「断われっ!!」
「断わりたいけど断れなかった!!」
「松永が残業で家におらんとか嫌なんだが」
「ご飯の用意がされてないのが嫌の間違いじゃないん?」
「違ぇえええええ!!」
松永のおる部署に男女1人ずつ新入社員配置されるらしいけど男性社員少ないけん松永が2人の教育係抜擢されてしまったらしい。松永は外やと人拒絶しまくりやけど会社だとバリ笑顔で愛想振りまいとるらしいけんなー
「お前惚れられんように気をつけろよ」
「そんな好かれるわけない」
んーなわけあるかーい
前の会社でもそうやけど松永絶対惚れられてしまうっつーね
新入社員の女から告白受けてバリ困ってたこと何回かあるある。俺もあるけどそういう雰囲気にさせんで会話流すように予防線はる。松永は告白受けるまで相手の気持ちに気付けんのがね......気付けっつーの。相変わらず色恋鈍感なんやな
「男も気を付けろよ。お前はノンケにも好かれてしまうけんな」
「ノンケに好かれるって何?それゲイなんじゃないの?」
「お前はまだ分からんか。ノンケの後輩に松永先輩カワイイカワイイメールやらラインやらよー来て飯誘われてたやないか」
「僕をからかってただけでしょ。先輩にかわいいって今考えればすごく失礼な話だね」
松永が今さら変なことで「ムッ」としとったけど見た目が新入社員かそれよりも若く見えるけんな。そげんメールやラインが松永の携帯に来るたびに俺も「ムッ」としてたんやけどね
んで、この前書いたけど松永がインフルエンザですよ。どーやら会社で流行ってたのをしっかりもらって来てしまったらしい
「松永大丈夫?」
「駄目って。移るけん入って来んで」
ベッドに寝てる松永の横に座って額のタオル交換してやりよった
「長野に移るとシャレにならんけん。しばらくリビングで寝て」
「やだね」
「ちょっと.......移ちゃうんだってば!!」
「移りゃいいやん。俺も寝るけん」
松永の隣に寝て松永の熱い体抱きしめた
「もー!!知らんよ?インフルエンザになっても知らんよ!?」
「松永からなら移って問題なし!!むしろ移してくれ。キスしよっか」
「バカかぁあああああ!!」
んで移ってしまうわけだが。まだインフルなってない俺が会社に行ってる間に鎌やん、吉野が松永の見舞いに来たらその日に大当たりもろたらしくて鎌やんと吉野もインフル。吉野の見舞いに行った奥田もインフル。なんでか毎日のように見舞いに来たモリクミはうざい位に元気で、インフルで弱ってる俺をニヤニヤ見ながら「あーん弱った長野くーんもおいしそー」とか言いやがる。やられる前にモリクミにアイアンクローを食らわせといた
「おぃモリクミ。お前俺がインフルで何も出来んと思うなよ?」
「ぎぃやああああ!!いたーいっ!!インフルエンザでも力強い長野くーんも素敵よーっ!!」
「お前は見舞いに来たのか俺を弱らせに来てんのかどっちなんだよ!!静かに眠らせろや!!」
「はぁ........みんなに移しちゃった。本当にごめんね。どうしよう.....」
「謝らんでいい。全員って言うけどモリクミだけはバリ元気やないか!!なんでお前だけ元気なんだよ!!ゲホゲホ」
「あーんっ!?」
インフルエンザの割りには俺はそげんきつく感じんかったかな?松永はバリ辛そうな顔しとったけどね。んで前書いたように鎌やんに移してしまったっていう負い目から鎌やんの「劇のお手伝い」を松永が断れんくなって仕事終わってから鎌やんの劇の打ち合わせに顔出すっつー面倒なことも松永が増えてしまった
俺もついて行ったことあるけど鎌やんの劇の内容に合うように挿入する音楽をモリクミと松永主導でするんやと
モリクミも松永も曲作るのは出来るらしくて2人でなんか黙々と譜面書いたりピアノ弾いたりして、鎌やんが難癖つけてモリクミが切れて鎌やん殴ってるそばで、松永が鎌やんの要求通りに譜面書き直したりその場でピアノの演奏変えたりしよった。俺は音楽が出来んけん、そげな姿の松永とモリクミにすげーなーと思った
劇に出るわけやなくて録音して音源だけでよかったけん「それなら」ってことで引き受けたみたいやけど鎌やんが調子こいて「モリクミー松永君ー劇中でも弾いたりコーラスしてみないー?」とか欲出しやがったけどそれは松永たち拒否ってた
「モリクミ先輩、クラとフルートいけます?」
「いけますーっ!!」
「じゃあ僕金管楽器のパートはやります」
レンタルかね?松永がスタジオに用意してたトランペットやらを手に取って録音しよったけど次々に違う楽器吹いてた
レコーディングスペースから機材の部屋に松永が戻って来た時
「すげぇ。なんでそげんいろいろ吹けるん?」
「金管楽器は指はほとんど一緒だから簡単。マウスピースと口の形が違うだけだから。一つ吹けるならほとんど吹けるよ」
ってさ。俺にはよー分からんかったけどな。
貸しスタジオの金をかけたくないんやろーね
鎌やんがせかしてモリクミと松永にむちゃぶりしよってその度にモリクミが切れまくっとったなwww鎌やんが連れて来てたミキサーやら機材で録音するスタッフの連中にも切れまくってスタッフがモリクミのことバリびびっとったwww
「鎌田ぁあああああ!!っざけんなクソっ!!」
「モリクミ先輩落ち着いて下さい」
「あーんっ!!松永くーん。モリクミ暴れてもいいですかーん?」
「駄目です......」
「あーん!!ここにいるやつら全員頭かち割りたいでーすっ。おいクソ!!どけっハゲ!!」
坊主頭のスタッフどついてたけど、今日昨日初めて会った知らんやつによーそげん切れれるな......
鎌やんにタダ働きさせられてるみたいなもんやけんこき使われてイライラしてもしょうがねーか
3時間位拘束されてた初日からモリクミの怒りMAXやった。モリクミがブチ切れるたびに松永がエサ与えてなだめすかしーのって感じ
結局全部録音は出来んかったみたいでまたその後何度もミーティングと別録しよった。案外手間かかるんやなーって俺はなんもしよらんで見てるだけやったけどね。松永が久しぶりに楽器吹いたけんくちびるが痺れるって言いよった
「大丈夫か?」
「うん。くちびる振動させて音出すけん慣れてないとビリビリする」
「痛い?舐めよか?」
「なんで舐めるになるん.......すぐ終わると思ったけどそうはいかんね。まだ日数かかりそう」
「モリクミと鎌やんとスタッフの連中の仕事の都合つけないかんけんしばらくかかりそうなん?」
「うん。全員の時間合う時やないと出来んけんね。でもその間.....鎌田先輩が考える時間を与えてしまうのがちょっとね....」
「へ?」
「ここもっとこうしたらいいんじゃないかなーとか言いだして長引きそう」
松永の予想は当たってバリバリ鎌やんの要望が出てその度にモリクミと松永招集。んでまた録り直し、モリクミブチ切れ、お前ぬっ殺すぞ!!っつー無限ループに入っとった
「忙しい.....」
「お前仕事も鎌やんのお願いでも忙し過ぎんだろ。休めてる?」
「休めてない......鎌田先輩が本気出し始めて要求厳しくなって来た。妥協を許さない性格やけんね」
「モリクミは?大丈夫なん?」
「モリクミ先輩と鎌田先輩が最近険悪過ぎる........一触即発状態でハラハラする」
「松永でも止められなさげ?」
「うん。鎌田先輩がいい物作りたいって気持ちも分かるし、モリクミ先輩の時間削って付き合ってやってるって気持ちも分かるんだけど2人の妥協点が見つけられない感じ」
「わーった。俺がなんとかしちゃあ」
「え?」
松永が鎌やんたちと会って録音する日について行くとモリクミが初っ端から切れてやがった
「てめぇええええ!!この前あれでいいって言ってたよねー!?」
「だからー。もっとよくなるからやり直しー」
「っざけんな!!あたしと松永くーんが好意でてめぇの手伝いしてやってんだよっ!!あんた調子乗るなよ?そこのあんた達も!!」
スタジオの隅でモリクミの迫力にビビって固まっとるスタッフwwww俺らはモリクミの怒鳴り声と腕力に慣れてるけんいいけど慣れてないと怖いんやろーなー
「モリクミ先輩もうちょっとですからこらえて下さい.......」
「あーんっ!!松永くーん。モリクミ気付いちゃったんですぅ。なんで鎌田の手伝いなんかしなきゃいけないのかっ!!てことにー。松永くーんこのままブッチしておいしいパンケーキのお店に食べに行きましょー」
「駄目だよー。どこ行くのー?」
「そこどけ。殺すぞ」
立ちふさがる鎌やん見るモリクミの目がマジやんけ。やべぇ
俺が見てない内に修羅場な現場になっとるやないかーいwwww
「おいおいおいおいおい。お前ら何やってんの」
「だってーん。長野くーん聞いてー!!こいつ調子こきまくりで何度も録り直しと譜面の変更要求して来るのー!!もー付き合ってらんないっですーっ!!」
「鎌やん。モリクミも松永も仕事してるけんそげん時間取れんし鎌やんに付き合ってられんとって。それにタダでやってるんやけんそげん鎌やんの要求答える義務ないで?」
「えー。でももっといいのが出来ると思うんだよー」
「限られた時間でいいもん作るのがプロなんやないん?何度もやり直しとかモリクミと松永のことも考えてやれって」
そう言ったら鎌やんが真面目な顔して考え込んどった。鎌やん演劇のことになると頭に血が昇るのか回りを見らんくなるけんなぁ。大学時代鎌やんのそんな姿を俺も見てた
「少し休憩入れましょう」
誰もしゃべらんけん無音で空気が重かったけど松永が優しい声でそう言ってからみんながホッとしたのが分かった。劇のことは分からんけど音楽だけでもこげん殺気立つもんなんやねーって俺は思った
録音する前に発声練習?しよる劇団員のやつやろーねそいつらに鎌やんがバリ怒鳴ってた姿を久しぶりに見たけど鎌やんもヘラヘラ笑ってるだけやないんやな、と。鎌やんも怒るとバリ怖ぇ顔するんやなって思った。
休憩終わってからはスムーズに進行したけど鎌やんが折れた感じかね。何度も録り直しは要求せんで一発録りで次々に「おk」出しよった
モリクミはまだ怒っとったけど松永に何回もなだめられてブチ切れるのこらえとった
録り終わって帰る時モリクミが「っしゃーっ!!終わったーっ!!」ってパイプ椅子折って帰りよったなwwww
パイプ椅子を折り曲げる女ってどうなんだよ。お前はプロレスラーか。スタッフどんびき&恐怖でガクブル。俺と松永、鎌やんは見慣れてて苦笑
「鎌田先輩、モリクミ先輩の機嫌が悪くない時に謝罪と何か食べ物をおごってあげて下さい」
「そうするよー。ごめんね。欲張っちゃったー。だって2人が僕の要求に答えれるんだもんー」
「鎌やんなぁ。松永も忙しいけんそげん拘束せんでな?インフル後で会社でも新入社員の受け入れやら鎌やんの手伝いやらで休めてないけんな?」
「あれー?新入社員の担当になったのー?そうなのかごめんね。忙しかったんだね」
「いいですよ。はぁー」
そげん感じで2月3月来てる感じやね。リアルに話がやっと追い付いて来たな
そげん松永が忙しくしとる間俺もなんだかんだで忙しくてベッドで寝てもお互い爆睡でエッチがやれんで仕事中にムラムラするっていう
昼休みに松永にライン送った
「今日エッチやらせて」
「いやです」
「なんでって?俺たち最近やってない」
「しょうがない。忙しいんだから」
「今日何時に帰れるん?」
「分かんない」
「俺早く上がれるようにするけん松永も早く帰れ」
「だから帰り時間分かんないし早く帰れるんなら眠りたい!!」
「やけん早く帰ってすぐエッチやって朝までぐっすり寝ればいいとって」
「何がやけんなん?変なライン送って来んで!!見られたらとか考えんの?」
「見られんって。俺トイレの個室で下半身がおっ勃つのおさめながらラインしとる」
「変態が」
「今の俺の息子さんの写メ撮って送っちゃーか?バリ元気」
「バカ!!会社のトイレで何やってるん?変態!!」
会社のトイレの個室でオナニーしてたわけやないし今夜早く帰ってエッチやれる時間あるんじゃね?って考えたら息子さんが盛り上がるけんさ。きつくて下脱いでただけで俺何も変なことしてないよ?
その後返事来んくなったけどその日松永が俺と同じ時間位に帰って来た
「長野が危ないけんね.....はぁ」
「どういう意味って?」
「会社のトイレで何してるん......はぁ」
「なんもしてねぇえええ!!ラインしよったらエッチな気分なって元気になっただけやろー!?」
「変態やないか!!変態なのによー今もばれんで爽やか演じられるね!!」
「だって俺爽やかイケメンやけんさ?」
「どこが!!ただの変態やない、って離せぇええええ!!」
スーツのまま松永抱きしめてそのままズルズル引っ張った
「ほらカバン持たんでいいって。リビング投げとけ」
まだカバン持って玄関おる松永をベッドルームに引きずった
「離せぇえええええ!!帰って来ていきなりエッチするのかっ!!」
「たまにはいいやん。帰って来てシャワーも浴びずに即エッチとか萌える」
「汚いぃいいいい!!」
「汚くねーって。俺松永なら余裕で体ペロペロ出来る♪」
「変態がぁああああ!!」
もー松永頑固やけんなー。結局やるんすけどね
「松永のも元気やーん♪」
「それだけ触られたら反応する!!ご飯も食べてないのに!!」
「腹空いてる時の方がムラムラせん?」
「そんなこと考えたことない、ってうあ。やめて」
松永のシャツはぎとって胸ペロペロ
「シャワー浴びてないけん汚いって」
「汚なくねーって。バリ松永のいい匂いする。お前の体バリ甘い匂いするけどなんでかねー?一緒のボディソープ使いよるのになんでお前だけいい匂いするとって」
「勘違いでしょ」
「勘違いじゃねー!!てかシャワー浴びてない俺とエッチするの嫌なん?」
「別に嫌じゃないけど.......僕も別に気にしないし」
「じゃあいいやん。俺松永の息子バリベロベロ舐めまくれるけど松永が嫌なら俺シャワー浴びて来るよ」
「いいよ。別に僕も舐めれるし」
「おおぉおおお?松永も?松永も少しずつ変態になって来てね?」
「なってないし!!一緒にするな!!」
いやいや。お前も少しずつ俺に染められてると思うぞ
んでお互いの体ペロペロしてバックはやらせてくれんかったけど口の中に出していい?って言ったら「ううっ」って困ってた。やけど「しょーがない」で許してくれた。松永の口に出して「飲んで」って言ったら頭どつかれた
俺がそげん感じで先にイッテ松永イかせる為にベロチューしながら松永の息子つかんで上下に手動かして松永が「イきそう」ってなったけん俺も松永のくわえた
「ちょ!?駄目駄目!!イくって!!」
「ふぉれのくちにふぁせー(俺の口に出せー)」
「離して!!イっちゃうってば!!汚いって!!」
「ふぃたなふないってー(汚くないってー)」
んで俺の口に松永がイって「ティッシュ!!ティッシュ!!出してっ!!」って松永が慌ててたんやけど俺ニッコリ
「飲んだ♪」
「うわぁ........」
松永どんびき
「松永のうめぇ」
「うまいわけないやろ......変態上級者過ぎる」
「松永のやけんって。松永の唾液もザーメンも飲みてーって思うよ?」
「.........怖い」
「怖いってなんでってー!?」
「長野頭おかしい......」
「お前なぁ!!好きなやつのザーメンとか飲みてぇえええってなるぞ!!興奮するわ!!」
「怖いぃいいいいいい!!」
松永がドンびいて逃げようとするのを捕まえてベッドに引きずりこんだ
「じゃあ2回戦イこっか♪」
「うわぁあああああああ!!」
その日飯抜きになった。てか、俺ら寝るまでエッチしてて食べる元気もなくて爆睡しただけなんやけどね
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