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ブラザーcomplex
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まだ今日は始まってすらいないというのに既に肩で息をしている俺って何なんだろう。ツッコミ疲れた俺はなんとか呼吸を正し、引っかかったことを口にした。
「てか三日徹夜って本当なの?」
「ああ」
「だから兄貴寝不足なのか」
「よくわかったな。これが愛の力か」
「いや普通にわかるわ」
一目見たとき飯を食べるときの兄貴はどこか上の空で何度かおかずをとりこぼしたりしていた。
寝不足だってことなら大いに納得できた。うんうん眠かったらボーっとするよね俺もよくあるもん。
赤松がそんなことしたら逆エビぞりの刑に処されるというのに。一回されているところを見かけたけど背骨がへし折られそうになってて静かに合唱したことを覚えている。食事マナーにはなかなか厳しい兄だった。
そんなふらふらになるまでやることでもないと思うなぁ。
でも原因は俺だしなんか申し訳ないなーっていう罪悪感もどきがひょっこり芽を出す。
何故か愛情と勘違いした兄貴は感動したようにじーんっと瞳を輝かせる。
もうまた面倒くさい方向に捉えられちゃったよ!どうしてこう無駄にポジティブなのかな!
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