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My Friend!!
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「寒いって大丈夫かお前!?風邪ひいてるんじゃねえのかよ!?」
椅子を蹴り飛ばして大声を出した桜井君に度肝が抜かれる。急にどうしたんだ!?
まじめな形相で俺の肩を由良始めるもんだからたまったもんじゃないよねこれ!?
「ちょっと落ち着いて桜井君!比喩だから!たとえだから!」
「あゆ?鮎とか今は関係ないだろ足立!鮎は塩焼きがうめえよな!」
「桜井君の耳ってどうなってんの!?」
一通り騒ぎ通していると授業開始5分前を告げるチャイムが仲裁に入ってくれた。何とか桜井君を落ち着かせた俺の疲労感は半端なく重大な量になっていた。
「本当に大丈夫なのか?」
「うん平気だよ。うん………」
心配そうにこちらを窺ってくる桜井君に俺はちゃんと笑えているだろうか。
実は桜井君の暴走に疲れただなんて言えない。曖昧に誤魔化し二人で笑いあった。
「今日も一日頑張ろうなー!足立!」
にっと白い歯を覗かせながら拳を突き付けてくる。
「うん!」
拳をゴツンと重ねるのが俺たちの合図。
何気にこの合図、気に入ってたりするんだ!
桜井君の気合が伝わってくるようで自然と笑みがこぼれる。まぁ恥ずかしくてそんなこと言えないけどね!
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