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kissmarkの所有権
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「むっつりだから何しでかすかわかったもんじゃないよねー」
「それをいうなら甲斐田だって怪しいもんだろ。あいつ何しでかすかわかったもんじゃねえ。とっとと逮捕されたほうが社会のためなんじゃねえかと思う」
「辛辣ですね東条さんは。私がいなくなったら困るくせに。なんですか今度はツンデレに目覚めたんです?しゃらくさいのでやめといたほうと思います」
「自分自身にどれだけの価値があると思ってるの甲斐田さんってーただのドエム似非紳士のくせにー俺がいたら足立組は安泰だから豚箱でまずいご飯食べてていいんだよー?隠居隠居ー」
「私がいなくなったら貴方がばっくれた分の仕事はどこに行くんですか」
「仕事といえば赤松。この前まかせた書類はどうなった」
「えっとー白ヤギさんが食べちゃったかなーうそうそー嘘だから甲斐田さん懐に手を入れるのやめてー」
論点がどんどんずれていく状況で一人取り残された東條の顔に疲労がにじむ。もう何の話をしているのか原形をとどめていない。かといって退室しようとすれば文句を言われるだろうし。あー面倒くさいことになった。
その頃の千晴は。一時停止のボタンを押しゲームを中断させ首筋に手を持って行った。爪でぼりぼりとかきむしり白い首筋に赤い線を残す。
「あー畜生かゆい。もう蚊が出る時期かよ早いなー」
蚊に刺された首筋を抑えながらぶつぶつこぼし、再びゲームを再開させる。
犯人のいない会議をしている無意味さに彼らが気づくことはなかった。
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