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反響piace
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「んー?」
「何だよ」
突然赤松が訝しげな顔をして目を細めた。赤い色眼鏡越しに落とされた視線をたどる。そこには俺が今日買ったばかりのオレンジ色のピアスがあった。
何だか後ろめたくて握りこみ背中で隠す。そうしたらますます赤松の眉間に皺がよっていく。なんでだ。
「坊ちゃんピアス買ったのー?」
「おっお前には関係ないじゃん」
やや声のトーンを低くして問われた。明らかに不機嫌そうだ。
俺は何で赤松の機嫌が悪いのか分からないから少し声の抑揚が跳ねてしまう。悪いことなんてしてないのに逆に怪しくなってしまった。
「それ坊ちゃんがつけるのー?」
「あーうん。最近みんなつけてるから買ってみた」
実は耳に穴あけるの痛そうだからつけないとか口が裂けても言いたくなかった。そんなことぐらいも怖がるのかよププッて笑われそうだから。笑われたらすごく腹が立っちゃいそう俺。
本音をやや捻じ曲げた形の真実をもごもごと視線を逸らして口にする。嘘は言ってないぞ嘘は!
「駄目だよそんなことしちゃー!」
赤松が突然大きな声を出して吃驚してしまった。
俺が硬直してる間に、ずいっと距離を詰められ頬を大きな掌で挟まれた。いだだだだ!押しつぶされるほっぺた押しつぶされる!
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