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bear candy
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「パチンコー」
「お前パチンコとかいくタイプなんだ!?」
何だか意外でつい大きな声を出してしまった。ポロリと落ちかけた飴を慌ててキャッチする。危ない危ない。いくらまだあけていないとはいえ食べ物を下に落とすのは心が痛むというか。
「結構いくよー今日東條さんと一緒に行って来たんだけど東條さんがボロ勝ちしちゃってねー」
赤松いわく東條さんも結構パチンコとかによく行くらしい。
四六時中遊びまわっている赤松とは違って、ちゃんと休憩時間などを縫って訪れているらしいが。そこが遊び人との違いなんだろうな。流石東條さん。
「へっへぇ…」
肩を並べてパチンコを打つ二人の姿が何だか想像しにくい。
うんうんと唸りながら頑張って思い描こうとしたがパチンコ屋に入ったことがないので、店内がどんな風景なのかひねり出す所から始まった。
「ちなみにお前は勝ったの?」
「…ふっ大人には時には引けない状況もあるのさ…」
そっぽを向いてニヒルな横顔をじぃっと見つめてやると微かに汗が流れいてるのを発見した。
あ、こいつ負けたな。察した俺はそれ以上突っつくことはしない。気まずさと共に包装を破ったイチゴ味のキャンディを口の中に放り込んだ。
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