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bear candy
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「何を騒いでいるんだ」
ぎゃーぎゃと赤松の襟首を締めてまくしたててると、騒ぎを聞きつけた兄貴がやってきた。長い睫を一度伏せ何ともいえない表情で俺たちを見ている。
「あっあああ兄貴!なっなんでもねえよ!」
あたふたしながら椅子に素早く座りなおす。だって指舐められて怒ってましたなんて言えないだろ!俺が恥ずかしいわ!きっと赤松をにらんでやると何事もなかったかのような態度だった。それがまた憎らしい。
「どうせまた赤松が馬鹿なことをしたんだろう?俺の弟にちょっかいかけるのも程ほどにしとけ赤松。じゃないと額に大きな穴があくことになるぞ」
「はーい以後気をつけまーす」
ふざけて敬礼をする赤松を睨み殺す勢いで歯を食いしばる。
こいつ、マジ調子乗ってやがるな!あとで覚えとけ!
「それで、これはどういうことだ。散らかすんじゃない」
机の上にぶちまけられた大量の飴玉をしかめ面で見下ろす。
「ああちょっと処分しきれなかったんで持ってきちゃいました。組長も手伝ってくださいよー」
「俺は甘いのが好きじゃないんだ」
「まあまあ兄貴そういわずにさ。ちょっと手伝ってくれない?このままじゃ俺飴の食べすぎで糖尿病なる」
「抹茶を貰おう」
俺が言うところりと態度を変えて抹茶味の飴玉を摘む。我ながら扱いやすい兄だなと少々肩を落としたくなった。
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