アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
bear candy
-
「なにやってんだ」
甲斐田と入れ違いに東條さんが現れた。
今回の現況でも彼は紙袋を二つ抱えている。なんだか嫌な予感がして東條さんを見上げた。
それはまさかまた勝ってきた戦利品じゃないんでしょうか。飴だったら発狂しそう。
「なにやってんだじゃないでしょー東條さんが大勝ちしてくれたおかげでこっちは大変な目にあってるんじゃないー謝ってよー」
「勝ったら謝らなきゃならねえのかよ」
どさりと重そうな紙袋を机の上に置く。
ドキドキしながら中身を除くと糖分を丸く加工した飴玉ではなく、市販製品のお菓子だった。
一種類だけではなくクッキーからはじまり、ポテトチップス、チョコレート、グミといった幅広いものだった。
これなら一瞬で飽きることはなさそう。
やや安心しながら胸をなでおろした。
「また勝っちまった」
めんどくさそうに東條さんは言うけれど、頬が少し誇らしげに弧を描いているのを俺は見逃さなかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
70 / 223