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bear candy
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「何はともかく、遊んじゃうほどキャンディあるのは東條さんのせいでもあるんだからねー少しは協力してよー」
「仕方ねえな」
面倒くさそうにしながらも選び始めた東條さん。確か東條さんは飴が好きだったような気がする。
たまにタバコを加えてるのかなーと思ってもそれが棒キャンディだった時もある。
ウタちゃんという知り合いの幼女にいつも分け与えているほど蓄えこんでいる東條さんは自分では言わないけど多分甘いものが好きなんじゃないだろうか。
「じゃあこのクマとウサギのやつ、どっちがいいー?」
赤松はアニマル柄がプリントされた包みをニヤニヤしながら突きつける。きっとコイツなりの嫌がらせなんだろう。
ファンシーな香りがする子どもが好みそうなものを東條さんが喜んで食べる訳が無い。いつも冷静で大人びた彼に不釣り合いなものと言えた。ガキかよと呆れて怒るかと思いきや案外東條さんは表情を崩さず顎に指を添えた。
しばらくの思考の末、東條さんは口を開いてこう言った。
「じゃあクマさんの奴を」
その瞬間場の空気が凍る。あの赤松までもうすら笑いを消してきょとんと不意をつかれたような相貌になる。
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